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2024/9/9週|マーケティングオペレーション(MOps)のロードマップの立て方と、改めての重要性についてのmemo
マーケティングオペレーション(Marketing Operations: MOps)は、マーケティングの出力やアウトカムを高めるための活動になり得ますが、その業務の性質上、価値が抽象的であるので共通認識を作るのが難しかったり、対象とできる範囲が思ったより広かったり、知らず知らずのうちに個別最適になりがちだったり、進める上でハマってしまうポイントがいくつかあるように思われます。
そのため、何を目指すのか?どういう状態を目指すのかを言語化しておくことが重要ではないかと考えており、下記の記事を参考にしながらマーケティングオペレーションのロードマップの作り方や、社内広報のためのアイディアについてメモしておきたいと考えます。
MOpsとはそもそも何か、については下記の記事も参考ください。
参考記事
マーケティングオペレーションのロードマップ
記事の中ではマーケティングオペレーションのロードマップを作る手順について記載がありました、以下引用です。
1. トップ目標の確認:
まず、包括的な GTM 目標を特定し、確認することから始めます。これらの目標は、組織のより広範な目標と密接に関連している必要があります。
2. 現状の評価:
現在のテクノロジースタック、プロセス、業務の進め方をよく見直してみましょう。何がうまくいっていて、何がうまくいっていないでしょうか? 強みと弱みを把握することは、効果的なロードマップを構築する上で極めて重要です。
3. 主な問題の確認:
営業とマーケティングにとって最も大きな痛手となるのは何でしょうか? 最大のボトルネックは何か? それらをリストアップし、それらを解決した場合の影響を書き出しましょう。
4. ブレーンストーミングセッションの開催:
社内および社外のパートナーを集めます。彼らに要望、アイデア、問題点を共有してもらい、それらを解決する方法について一緒にブレーンストーミングを行います。すべてのアイデアと取り組みをスプレッドシートに記録します。
5. インパクトと取り組みのマトリックスの作成:
取り組みをインパクトと取り組みでマッピングし、取り組みの優先順位を付けます。
6. 加重スコアの導入:
すべてのイニシアティブが同じように作られるわけではありません。 戦略的重要性に基づいて行動項目の優先順位を付けるために、スコアリングシステムを使用します。
7. リソースに関する合意を得る:
全員の協力が必要です。チームがリソースの割り当てと期待について足並みを揃えていることを確認します。
8. アクションアイテムを時間軸にプロットする:
下記のようなシンプルなスライドを使用します。イニシアティブをカテゴリー別にグループ分けし、完了予定時刻を示すバーを延長します。
9. ロードショーを行う:
あなたのショーを路上で披露します。ステークホルダーとロードマップを共有し、ビジョンへの支援を募ります。
ロードマップを作成することで、足並みを揃え、明確にし、効率を高め、そして何よりも説明責任を果たすことができると記載がありました。また、ロードマップは
・チームのミッション、目的
・憲章
・包括的な原則
を作成した後に、作成することでこれらがロードマップの指針となるとのことです。
この作業を通じて、ステークホルダー(マーケティング責任者、MOps担当者、マーケティング組織のマネージャー)同士の共通理解を築くことが重要ではと考えます。
自己組織の現在地を診断するプロセスの中で、認識を揃え、誰もが同じ意味で解釈できる言葉で表現します。
ここまでくるといわゆるAsIs は見えているので、ここを発射台にあるべき(ToBe)の議論がしやすくなるのではないかと考えています。
加えて、マーケティング組織の活動は自部署に閉じるものではないので、関連する部署との認識を合わせていくことも重要でしょう。
マーケティングオペレーション(MOps)の重要性を社内に伝えるためのTIPS
もう一つの記事では、マーケティングオペレーションの重要性を認識してもらう上でのTIPSやポイントが解説されていました。
マーケティングオペレーションの取り組みが事業成長にどうつながるのか、という点での観点が多そうです。
1. 効率性への貢献
四半期ごとに3つのキャンペーンを実施してXXの収益が得られている場合、6つのキャンペーンを行ったらどうなるか?9つならどうか?優れたオペレーションはあなたの努力を倍増させることができます
2. コンバージョン率の向上
より多くの人にサインアップしてもらいたいですか?賢いオペレーション = より良いデータ = より良いターゲティング = よりパーソナライズされたキャンペーン = コンバージョン率の向上、となります。
3. より良い意思決定には優れたレポートが必要
リーダーは大きな影響を伴う明確な意思決定を行う必要があります。オペレーションは、適切な頻度と詳細さで正確なレポートを作成し、リーダーがより良いビジネスの意思決定を行えるようサポートします。
4. マーテックのROI
あなたのテクノロジースタックが正しく統合されておらず、適切に活用されていない場合、伸ばす余地がある。優れたオペレーションは、優れたマーケティングテクノロジーの実現を支援します。
5. リスク対策
不正確なデータのコストは数千ドルかもしれません。マーケティングやデータ規制を違反した場合のコストは数百万ドルにも及ぶ可能性があります。マーケティングオペレーションは、顧客やビジネスを保護し、データが正しく保存および使用されるようにします。
上記のようにマーケティングオペレーション(MOPs)の取り組みは、マーケティング活動の効率性と効果性を最大化すること、ですが、もう1段階具体に落とすと事業貢献の活動にレバレッジをかけることのできる領域で、非連続性を生み出す源泉になりうるのではないかと考えます。
今週はこの辺りで。お読みいただきありがとうございます🙇
📓この記事について
株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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