腰椎椎間板ヘルニア

こんにちは!柔道整復師のしょーいちです。
今回の記事では誰でも一度は聞いたことがある腰部のヘルニアについて解説します。

どんな疾患?

椎間板は線維論と呼ばれる組織とその線維論の中心にある髄核という組織から成り立っています。この髄核が何らかの原因によって中心からずれてしまい脊柱管の方にはみ出してしまい管内を通る神経を圧迫し様々な症状が出現します。

原因

多くは長期間の悪い姿勢によって椎間板に無駄な負荷が加わり発症させてしまいます。
また、繰り返し重い物を持つような動作も腰に負担をかけてしまう為ヘルニアを起こしやすいです。
非喫煙者と比べて喫煙者はヘルニアになる確率が上がると言われてます。

症状

腰の痛み、殿部から下肢後面にかけての坐骨神経痛、力の入りづらさ、筋力低下などがあります。腰の前屈が制限されます。

検査

画像検査では髄核が管内に出てないかの確認をします。
また、ヘルニアのテスト法としてSLRやFNSといったものがあります。

SLR:仰向けで寝てもらい股関節内外転、内外旋中間位で膝関節伸展位のまま挙上していき70〜90°で痛みが出たら陽性です。
WLR:健側下肢にSLRを行うと患側に痛みが出る。
FNS:うつ伏せで寝てもらい膝関節90°屈曲してもらい殿部を固定した状態で股関節を伸展していき大腿前面に痛みが出たら陽性。

SLR,WLRは下位腰椎のヘルニアかの確認でFNSは上位腰椎のヘルニアかの確認方法です。

管内に髄核が突出していても症状がない場合もあるため下にあるガイドラインが基準となります。

1.主に片側の腰部、下肢の痛み
2.安静時にも痛みがある
3.SLRテストが70°以下で陽性(高齢者は絶対条件ではない)
4.画像所見で椎間板の突出が見られ脊柱管狭窄症所見を合併していない
5.症状と画像所見が一致

治療

保存療法を選択されることが多く牽引療法、温熱療法、手技療法などして腰周囲組織の動きを良くして血液の循環を促します。
ストレッチは腰の筋肉だけでなく殿部の筋肉、股関節の前にある腸腰筋、大腿にあるハムストリングスや四頭筋などする事で腰の負担を下げてくれます。
他にも運動療法としてウィリアズ体操やマッケンジー体操などもあります。
痛みが強い場合は薬やコルセットなどして日常生活の負担をやわらげます。

膀胱直腸の障害や神経麻痺が悪化した場合は緊急の手術が必要となります。

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