【医師のイギリス公衆衛生大学院留学】Term3と1年間の成績開示
Imperial College LondonのMSc Epidemiologyのコースを無事修了しました。
Term3のSummer Projectの成績が確定すると同時に、1年間通しての成績が発表されました。
*カバー写真は大英博物館のエントランスです。
Term3の成績
本コースではTerm3は5~9月の期間を研究プロジェクトのみに費やすので、1年間の3分の1の成績がこのプロジェクトの出来栄えのみで判定されます。最終的に提出することになる9000~11000 wordsの修士論文本体がこのうち70%の評価を占め、残り30%がOral Presentation(学期途中のBackground Presentation 10%、学期最後のFinal Presentation 20%)が占めることになります。私のTerm3の成績は、修士論文65%・Background Presentation 88%・Final Presentation 68%で、傾斜をかけると最終的に68%の判定となりました。Summer Projectを進める中で、研究のfeasibilityを考慮して研究手法を計画より大幅に簡略化したことで研究限界が多くなってしまったことや、最終発表の日に若干の技術的トラブルが発生してしまったことなどから、Distinctionは取れないだろうと思っていたでの、割と予想通りのスコアでした。
修士論文提出締め切りから最終成績発表まで1ヶ月弱で、Teaching Teamおよび外部審査担当者などが学生全員の10000 words前後の修士論文をチェックしたのかと考えると単純にすごいなと思います。スコア発表と同時にとんでもなく詳細なフィードバックも返却されました。フィードバックには事前に提示されていた評価項目それぞれについて詳細なコメントが記載されており、私のものはWordファイル5ページほどに及んでいました。今後論文化することを前提に、建設的なコメントばかりが並んでおり、なんというか流石だなと思いました。
1年間の成績
Term3の成績確定後、1年間の成績も確定し、最終的に日本でいうところの「優・良・可」のどこに位置するのかが発表されました。
イギリスの大学では、
Distinction 70%以上
Merit 60%以上70%未満
Pass 50%以上60%未満
として成績がカテゴリー化され、私は年間目標をDistinctionで卒業することと設定していました。以下がモジュール毎の成績が掲載されたものになりますが、超絶ギリギリではありますが無事Distinctionで修了することができることになりました。モジュールの数で見ると、DistinctionよりMeritの方が多いことはわかっていたので、最終的にDistinctionになるかどうか心配でしたが、少なくとも今年においては通算でのスコアを単位数ごとの傾斜にかけた得点率がそのまま適応されて判定されているようでした。Distinctionを取ることは自身のCVの見栄えを良くするだけでなく、例えばPhDに進学する際に応募できる奨学金の選択肢が拡がるなどのメリットもあります。日本で学歴ロンダリングという言葉が一瞬流行りましたが、私個人としては世界2位の大学院(修士ですが)をDistinctionで卒業したということが最終学歴になったわけで、今後の就職活動などで多少はポジティブに捉えていただける材料が増えたのかなと思います。
さいごに
ひとまず、1年間の割とインテンシブなコースを心身とも健康な状態で無事修了することができたことにホッとしています。加えて目標としていたDistinctionでの卒業をギリギリではありますが達成できたことを嬉しく思います。また1年間を振り返っての振り返り記事もどこかで書けたらと思っています。