見出し画像

コラム 創造_”能登半島地震と豪雨”


株式会社ソロモン 代表取締役 砂原康治 (商品開発アドバイザー)

 令和6年能登半島地震と9月の能登豪雨で被災された方へ心よりお見舞い申し上げます。
 私は、今年1月3日金沢市から珠洲市宝立町まで行き、猫12匹と人、一人を乗せて金沢に戻りました。往復22時間かかりました。現在、その友人の家は公費解体され更地になりました。やっと復興が始まったと思っていたところ9月の豪雨で甚大な被害が発生し、また振り出しに戻ってしまいました。残念です。
 私は、以前からツール・ド・のと400というサイクリングイベントに参加しています。今年は金沢市をスタートし中能登町で折り返す150kmのコースで1日だけの開催となりました。例年、3日間かけて能登半島を時計回りに走る400km以上のコースで開催されます。特に印象に残っているのは、輪島市から珠洲市禄剛崎までの海沿いの道です。アップダウンがきつく苦労しましたが、山の上から見る日本海は絶景です。しかし、現在は通行止めのようです。


この坂の上が木浦休息ポイントです。

 今回の豪雨で、仕事をする場所を無くし困っていらっしゃる企業も多いと思います。そこで、単に元に戻すのではなく、新たにビジネスプランを練って再挑戦する方法もあると思います。

 私が現在マネージャーを務めさせていただいている”いしかわ大学連携インキュベータ”(野々市市)という施設があります。能登半島地震の後、能登の企業2社に入居していただきました。ここで体制を立て直す方法もあるかも知れません。特に拠点の場所を問わず商品開発と販売体制の再構築を行い、商圏を全国に拡大して安定した売上をつくったうえで、能登に戻る方法もあると思います。そうすれば、今後災害があっても基盤が揺らぎにくいのではないでしょうか。新製品に関してはいろいろな大学と連携し開発する事も可能です。このように製品開発や販売体制づくりも支援いたします。特に、ネット直販のノウハウを身につけ販路拡大を行うことは重要だと思います。私は、マネージャーという立場以外にも商品開発会社を経営しています。何も無いところから商品を開発し売上をつくり、その事業や特許をいくつも販売してきました。その経験から、受け売りではなくノンフィクションのアドバイスができると思います。また、常に今流行の販売方法を実践しています。これまでに開発した製品の分野は、電子機器、繊維製品、食品、木製品、紙やフィルムを使った製品など分野を問わず取り組んできました。その商品開発の都度、新たな販路構築が必要でした。よって、商品開発と販売に関しては広く深く経験してきたと思います。そのノウハウが少しでもお役に立てば嬉しいです。

 今年度、入居していただいた企業の一社はブルーベリー農家さんです。素材そのものの販売から加工品の量産と販売に力を入れようと新製品開発に着手いたしました。これまで以上の売上を目指して頑張っています。
 災害がなくても今置かれている状況は刻々と変化します。常にビジネスプランをブラッシュアップする必要があります。また、それを仕事といいます。常に環境の変化に対応していると予想外のことが起きても最善の方法を選択できるのではないでしょうか。

2024年10月18日発行
(出典:帝国データバンク 帝国ニュース北陸版)

いいなと思ったら応援しよう!

砂原康治 (発明家)
ありがとうございます。起業以来、下請けと工賃仕事をせず自分で考えたものを世に出して生きてきました。その経験をノンフィクションとして書いています。