コラム 創造_”一年を締めくくる「気分転換」のすすめ”
今回は、一年の締めくくりということで、気分転換のコツをお話しします。一例ですので、気楽に読んでいただければ幸いです。
これまで本コラムで書いてきたように、一年中考え事を続けると疲れることがあります。生身の人間として、精神的に休むことも必要です。ただ、休むといっても何もしないわけではなく、普段と違うことを体験することが大切だと思います。
一般的に気分転換といえば、映画を見る、飲みに行く、体を動かすなど多様な方法があります。しかし、職場や自宅にいると、電話やメール、来客があり気が休まりません。そこで私の場合、普段の居場所からできるだけ離れることを心がけています。距離を取ると安心するのは、仕事や私用が追いかけてこないからだと思います。精神的に疲れる年には、毎月旅行に行き、安く遠くへ出かけて普段と違う景色や匂い、食べ物を楽しみました。以下に、リフレッシュの具体例をいくつかご紹介します。
① 長野での滞在
ある年の2月8日、北陸地方が大雪だった朝、車で出発し、長野県のウィークリーマンションに2週間滞在しました。当時、体調が思わしくなく湯治を考えたものの、温泉にこだわりがなかったため、安価なウィークリーマンションを選びました。近くにワイナリーやイオンモールがあり、衣食住に困ることはありませんでした。盆地のため、イオンモールの屋上駐車場から見える360度の白い山々は絶景でした。その間、誰とも連絡を取らず、一人でのんびり過ごしました。
② しまなみ海道
朝一の電車で金沢駅を出発し、10時までに尾道駅に到着。予約しておいたレンタル原付を借り、しまなみ海道の自転車道を今治まで走りました。原付二種が通れるため、自転車で訪れた際と同じ美しい瀬戸内の景色を楽しめます。東京の友人と尾道駅で合流し、二人でしまなみ海道を満喫しました。今治ではゲストハウスに一泊2800円で滞在し、翌日は尾道に戻って別のゲストハウスに泊まりました。2泊で5600円+電車代で、普段とは違う体験ができました。
③ 沖縄での過ごし方
オフシーズンには沖縄本島を訪れることがあります。Yahooトラベルで安い日を選べば、飛行機とホテルがセットで4万円前後。最安値で3万5千円だったこともあります。昼頃に那覇空港へ到着後、レンタルバイクを借りて最北端まで往復300km走行。その日の夜はライブハウスへ。酔っても安心できるよう、徒歩3分圏内のホテルに宿泊しました。
④ 長距離バイク旅
季節や天候に応じて、大型バイクで金沢から青森や北九州まで一気に走ることもあります。昨年は北九州市の門司まで830kmを走り、翌日阿蘇を経由して鹿児島まで行きました。「バイクは危険」と言われることもありますが、商品開発への投資ほど失敗のリスクは高くないと感じています。
私は、このようにして頭に刺激を与え、リフレッシュを図っています。遠くへ行くことで、新たな発見や良い効果があるかもしれません。時間がある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
2024年12月20日発行
(出典:帝国データバンク 帝国ニュース北陸版)