20221230 レオロジーの世界_3
尾崎邦宏著 レオロジーの世界
p49-p462 第3章 レオロジーの基本的な概念(2)ー流動および粘性
■本章の概要
変形に対して元の形に戻る弾性体に対し、形を保持しない液体的な性質をもつ粘性液体の性質について解説する。
■粘度
・一般的に測定される粘度はずり粘度と呼ばれている。液体の一軸伸長に関する粘度については伸長粘度とよばれ、一般的にずり粘度の3倍となる(ヤング率・剛性率に由来)
・球状粒子を含む液体の粘度は粒子の体積分率で求められる。
→粒子径と分子量の関係から分子量を粘度で計算できる。
■法線応力
・ずりに対してずり方向に対して垂線方向にも応力が発生する。
→ワイゼンベルグ効果などに適応される。
・法線応力についての理解が甘かったのでツイッターでしっくりきた解説を記載。
急斜面では滑り落ちます。当然摩擦が働きます。これがずり応力です。応力は反作用で反対になります。
— 森のように深い (@fractaleA) December 26, 2021
↑重力の反対=抗力=法線応力
←ずりの反対=摩擦=ずり応力
その合成が応力です。
応力=法線応力+ずり応力
応力は法線と反対になります。法線応力は斜面の場合、法線と同じ方向ではないです。 https://t.co/2svmthvvTB
■ニュートン液体
・ニュートン液体に関してはひずみ応力はずり速度に比例して増加する。比例定数が粘度
・非ニュートン液体は粘度がずり速度の関数となり、応力がずり速度に対して直線的に増加しなくなる。
・非ニュートン液体の粘度はずり速度の増加に伴い、低下する傾向にある。低下の程度は高分子の凝集構造の破壊に由来するので、分子の長さが長く、屈曲性のある分子ほど粘度がずり速度の増加によって低下しにくい。
■動的測定と静的測定
https://www.tatourui.com/trivia/trivia_vol.8
■まとめ
・分子-粘度の相関について知見を得られたので良かった。
・応力やベクトルについてはまだ理解を深める必要があるか・・・。