前回に引き続き、私の転職活動について記していきます。 退職■上司に相談 一般的には退職日の2か月前に相談・退職届を提出するのが波風を立てずに辞めるには妥当なスケジュール感だと思います。 私は現行のプロジェクトの納期の関係もあり、退職の3か月前に相談をしました。 まずは退職届を準備せず、上司に退職の旨を伝えました。 最初から退職届を持って「辞めます!」と言っても良いのですが、角が立つと嫌なのでまずはマイルドに伝えました。 業務開始時間前に上司に定時後に相談したい事が
前回に引き続き、私の転職活動について記していきます。 応募エージェントから推薦された約20社から少しふるいにかけて12社に応募しました。 ふるいの基準としては下記2点のいずれかに該当するものは省きました。 ・「現場のトラブル改善」を含む求人 →現職と変わり映えしない仕事になりそう ・ファインケミカル等、低分子合成の知識が求められそうな求人 →自分の能力にミスマッチしている可能性大 面接転職活動の結果は下記のとおりでした。 この結果を基に、自身が感じたポイントを
今年、化学メーカーの現場職から研究職へ転職しました。同様の境遇の方の参考になればと、転職について整理します。 転職決意■私のスペック ・年齢はアラサー ・化学メーカーの製造, 生産技術, エンジニアリング職 ・国立大院卒。化学系で合成系が専門 ・既婚、子供なし ■転職の動機 学生時代から研究開発に興味があり、研究職に就きたいと思っていました。 しかし、就職後の初期配属で製造現場寄りの職種となり(これが一部の方々に忌避される配属ガチャ)部署のローテーションの経ながら現場
尾崎邦宏著 レオロジーの世界 p49-p462 第3章 レオロジーの基本的な概念(2)ー流動および粘性 ■本章の概要 変形に対して元の形に戻る弾性体に対し、形を保持しない液体的な性質をもつ粘性液体の性質について解説する。 ■粘度 ・一般的に測定される粘度はずり粘度と呼ばれている。液体の一軸伸長に関する粘度については伸長粘度とよばれ、一般的にずり粘度の3倍となる(ヤング率・剛性率に由来) ・球状粒子を含む液体の粘度は粒子の体積分率で求められる。 →粒子径と分子量の関係から
尾崎邦宏著 レオロジーの世界で勉強中 p33-p48 第2章 レオロジーの基本的な概念(1)ー変形・応力および弾性 ■本章の概要 ひずみに応じて力の大きさが変化する弾性について数式での記述方法について。 伸長/ひずみという物体にかかる力の向きによる変形の違いや、変形に伴う力のベクトルの変換方法について解説されていた。 ■弾性 生じた変位に対して発生する力の比例定数が弾性率で伸長方向の弾性はヤング率(E)、ずり方向の弾性は剛性率(G)で記述する。 いずれの定数もひずみとの積
尾崎邦宏著 レオロジーの世界で勉強中 p10-p30 第1章 レオロジーと世界 ■概要 本章ではこの本でこれから学ぶレオロジー現象の紹介がざっとなされていた 自分にとって知らなかった範囲のみピックアップする。 ■レオロジーと産業 高分子材料は伸長速度によって抵抗の大きさが変化するので、速度による抵抗の大きさは射出成型や、樹脂を風船のように膨らませるブロー成型時の成形性に影響を与えるパラメーターとなる。高速に伸長したときに抵抗が大きくなるような特性をもつ分岐高分子材料が適し
仕事で調べる機会があったのでモーター能力について記しておきます。 わざわざ記すのが恥ずかしいほど簡単な内容ですが、ひとまず勉強の記録に・・・。 ■モーターの回転数に関するパラメーター ・周波数 ・極数(○ポール) 回転数は下記の式で表現できます。 周波数はプラス極とマイナス極が入れ替わる頻度を示すので周波数が高いほど極の入れ替わり頻度が高く、回転数が上がります。 一方で極数によって1回転あたりに何回プラス極とマイナス極を通過するかが変わります。 2Pならモーター軸1周につ
仕事で扱う機会があったのでベローズ伸縮接手について調査した。 ベローズは下の画像のような前後の配管の振動や伸縮を吸収するようなものになります。ちなみに類似の目的でフレキシブルホースを継ぎ手に使う場合は配管を曲げたいとき等に使用することが多いです。 https://www.nc-net.or.jp/company/84931/product/detail/61829/ ■用途の分類 伸縮接手の選定のためにはどのような負荷が継手に働くかを考慮して選定する必要がある。 主には変位
田口玄一氏著の「経営工学シリーズ18 実験計画法」で勉強中。 前回:https://note.com/shk238/n/n44e1f46fb994 ■内容 19 応答解析と許容差設計 ■設計の考え方 機器等の設計にあたって、求められる品質・性能が存在する。 目的の品質・性能に収めるために3段階の設計を行い、最小コストで製造できるようにする。 1. システム設計 誤差を打ち消すような制御システムを組み入れる。 2. パラメータ設計 機器全体の誤差は複数の制御因子の誤
4月末時点での資産の状況についてです。 国内株式 246,850 (-14,100) 米国株式 1,347,171 (+182,857) 投資信託 180,224 (+22,864) 預り金 100,863 (-29,409) 預り金(ドル) 9,655 (-223,178) 計 1,884,763 (-60,996, 前月比 -2.8%) ■トピックス 国内株:円安・米国のリセッションの影響により株価5%下落 米国株
田口玄一氏著の「経営工学シリーズ18 実験計画法」で勉強中。 前回:https://note.com/shk238/n/nf361b1080ea1 ■内容 18 擬因子法 ■擬因子法-変身法 A1ならB’1とB’2、A2ならB’’1とB’’2のように他の因子によって別の条件を振った実験を行いたいときには下記の通り、直交表に因子を割り当てる。 1. 1群(1列目)にAを割り当て 2. 2群(2,3列目)を統合して4水準系を作り、B’1、B’2、B’’1、B’’2をA列の
田口玄一氏著の「経営工学シリーズ18 実験計画法」で勉強中。 前回:https://note.com/shk238/n/n3496eb39fd55 ■内容 17 分割法 ■群分け 現実に実験を行う上で、水準の切り替え作業に手間やコストが発生することがある。その場合は水準の切り替え回数を考慮した実験計画を立てる必要がある。 直交表では一次因子、二次因子、三次因子に分けられ次数が増えるほど水準切替頻度が増えて水準変更が容易な因子を割り当てる必要がある。 ■分割法 直交表を用
久しぶりの投稿になってしまいました。言い訳をさせて頂くと、勉強はしていたものの、仕事が忙しくアウトプットするための元気まで湧かなかったためです。 休日になり、時間の余裕ができたので投稿します。 田口玄一氏著の「経営工学シリーズ18 実験計画法」で勉強中。 前回:https://note.com/shk238/n/n90699f041973 ■内容 16 実験の大きさの決め方 ■実験の大きさについて考慮すべきこと 現実に実際に手を動かして実験をし、何なんらかの成果を得よう
過酷な環境や固い材を切るときに使用する工業用の刃物について調べました。 ■SKD11/SKH51 SKDはダイス鋼、SKHはハイス鋼と呼ばれ、いずれも鉄を主体とした合金です。 SKDとSKHの違いとしては、高温でも高い強度を発揮するのがSKHでより高価な材となります。高速工具に使われるのはSKH、金型に使われるのがSKDになります。※いずれも使用する状況によりますが。 組成を見てもMo,WがSKHの方が多く含まれているのを見ると硬くて高価なのがなんとなく想像できます。 ■
田口玄一氏著の「経営工学シリーズ18 実験計画法」で勉強中。 ■内容 15 擬水準(ダミー)法、組み合わせ法 ■擬水準 3水準の直交表に2水準の因子の評価を入れたい時に使用。 A1,A2,A3の3水準→A1,A2,A1で評価する。 A1の水準を多く試験しているので、変動を求める際には単位数が水準によって変わるので注意する。 ■組み合わせ法 2因子2水準を1因子3水準の因子列にねじこむ方法。 1:A1B1 2:A1B2 3:A2B1 のように割り振り、Aの変動を見たい時に
前回のnoteにてグループ移動重合を記載しましたが、あまりどういう重合に展開されるのか知らなかったので少し深堀りして調べました。 教材はリビング重合の大家のMatyjaszewski先生、H. E. Mueller先生によるテキストです。 https://amzn.to/3KQ7YqA ■グループ移動重合の機構 グループ移動重合はシリルエーテルがド―マント種であるとともに、活性種については2パターンの反応がある。求核剤が付加した5配位シリコンイオンの状態で協奏的なモノマ