子どもと一緒に学校を育てる
こんにちは!ころあい自然楽校 小学部スタッフの静です。
少し前の事ですが、3泊4日のフリースクールセミナーに参加してきました。
ころあい自然楽校が週4で開校して5年目になりますが、
イエナプラン教育を学び、日々実践する中で、
学習指導要領を学ぶことを目指していることに
だんだん疑問がわいてきました。
特に低学年の子どもたち。
もっと遊びたいよ!文字はまだいいよ!という様子が見えて、
ブロックアワーっているんかな・・・なんて感じ始めていました。
そこでトエックを見に行くことにしたんです。
トエックのカリキュラムはシンプル。
①朝のあつまり
②好きなタイミングでお昼ご飯
③帰りのあつまり
です。
中にはまったく世間一般で言う「勉強」をしないで卒業する子もいるらしい。
えー?!それってどうなん?
つまり、ただ遊んでるだけなのでは・・・???
そんな疑問を持ちながらの参加でした。
そして参加後の感想は、
「めちゃくちゃすげーーーーーー!!!」
です。驚きです。
素晴らしい環境、考え抜かれた場の設定、
愛にあふれた在り方の数々。
そこから育つ子どもたちが身に付ける力は、小手先のスキルやカリキュラムではとても身につかない、ものすごいものだと感じました。
(トエックさんについて詳しく知りたい方は、ぜひ一度トエックに行ってみてほしい!)
そんな感動の4日間を過ごして、今日。
久しぶりのころあい自然楽校でした。
午後に高学年の子どもたちにトエックの事を話し、感想を聞いてみることにしました。
うんうん、へ~!そんな感じなん!
ひっろい田んぼも畑も果樹園もあって、そこで走り回れて、横に川もあって、好きな遊びが思い切りできて。
焚火もできんの?!え!?部屋もあるん???
アスレチック作ってんの???
めちゃくちゃいいやん!羨ましすぎる!!!と子どもたち。
そこはWi-Fiはあるん?と聞かれたので、
スマホやゲームはあかんし、ボードゲームも、トランプしかなかったよ。と話しました。
えー!なんでなん?と子どもたち。
そこで、代表の方から聞いた釣り具の話をしました。
前にトエックにめちゃくちゃ釣好きの子どもがいたそう。
その子は針だけは買うけれど、それ以外は全部自分で、木をけずって竿をつくったりして、ありとあらゆる工夫をして、どんどん釣りがうまくなっていった。
けれどだんだん釣りがうまくなったら、いいルアーが欲しくなったその子。
スタッフさんは迷って迷って、でもその子がやりたいんだったら、もっとうまくなるためにルアーを買おう!と決めたそうです。
すると何が起こったか。その子は海で大きな魚を釣れるようになったけど、もっと上手になるために、もっといいルアーを!と関心が物の方に向いてしまったそうです。
そうかー。便利なものを手に入れたら、その分それがないとできなくなることが増えるんやなーと子どもたち。
カリキュラムのことを話して、実際の朝のあつまりで、
たとえば困ったことで、自分のコップを失くして困ってますって言った人がいたよ。というと、
そんなことも言ってもいいの!?と言っていた子がいました。
ころあいさんの対話では、安心して何でも言っていいんだよ、という雰囲気はまだまだ作れていなかったんだなーと反省。
カリキュラムについては、高学年は勉強の時間があった方がいいと話していました。
最近算数の勉強が楽しそうで、休み時間にもやっている5年生の人たち。
夢中だけど楽しいんやろ?と聞くと、まぁおもろいし、はやく終わらせたい気持ちがある。と話していました。
自分で決めることと、自分の意見を伝える事、できてる?できてない?
自分の好きな事見つけるのが苦手だから、おれはファミプロの方がうれしいかも。
わかるー、私もマイプロよりファミプロの方が好き。
それは、自分がやりたいことに気が付く力が、小さい時よりなくなってしまったのかな?
でもAくんやりたいこと見つけてるやんな?それが野球やんな?とBちゃん。まぁそうやなとAくん。
自分の意見は言えてるし、ファミプロでも嫌な時は嫌っていえるよ、とAくんとCちゃん。もしかしてそれは言えないかも・・・とDちゃんBちゃんたEくん。
スタッフが毅然と枠をつくってあげて、その枠の中で子どもの可能性をしっかり伸ばす・・・みたいなプロフェッショナルな先生じゃなくて申し訳ないんだけど、
カリキュラムや成長について、悩んでいる事や学んだことをシェアして、一緒に考えられる子どもとの関係もえぇやん。って思う、今日この頃です。