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こんなわたしにも、就活生だったころがある。 当時のわたしは、漠然と東京に行きたかった。東…
概念でいたい、 と、ずっと、思っていた。 ことばを使って表現をするとき、肉体はどうしてこ…
洗濯、をしていると、私はいま、ちゃんとできている、と感じる。汚れた服を、あるいは、汚れた…
最近しあわせなことが多かったから、と構えてはいたものの、とんでもないダメージを、それも、…
人として人と生きている以上、傷つけ合うことからは逃れられない。 私がひとりで傷ついている…
解約したい契約先に電話をかけては、先方の口調の強さに泣き寝入りすることを、もう3回も繰り…
名前に「月」がつくひとは残酷だと思う。 一度出会った人に、月を見る度その名前を思い出させてしまいかねないから。 かくいう私も残酷な人間だ。 しづくという名は、心に月と書く。 ほんの少し、思い出してほしいとも思う。 思い出さずにいられるくらい、幸せであってほしいとも思う。 思い出すことを幸せだと感じてもらえるほど、幸せなことはないとも思う。 そんなことを願うのは烏滸がましくて月が笑う。でも私は、にやついた口みたいな形の三日月が好き。 満月は少し怖い。 あまりにも完璧に満
学生時代、私は人文学部だった。 そこには、『言葉にせずともわかりあえるものが沢山ある、け…
「私ね、彼から連絡が来るのをずっと待ってるの」 Tully'sで偶然隣り合った女の子が、連れの…