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つれづれなるままに呟く

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ひとりごちるは藍の夜
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#備忘録

感情遊泳

人生に今日があってよかった、と思える日が、人生にはときどきある。 生きていてよかったと。…

たのしくいのちをかけていたい(詩人・小説家としての2024年)

年の瀬に、腰を痛めた。 ままならないなあ、 と思いながら、原稿の整理をした。 世にでたもの…

あなたもわたしも、救われていますように(文学フリマ東京39を終えて)

詩や小説を書いていると時折、 あなたに届けるために、 わたしは書いていたのだと、 感じる…

前日

なやみごと、ふあんごと、 いやだったこと、泣いたこと、 いろいろいろいろいろいろ混ぜて、 …

秋めいた微熱

秋めいた線香の匂いをたどる。 息切れ。 やけに彩度の高い空を、 模倣しそこなった右眼。 霜…

選挙に行けなくて泣いていたわたしへ

大切な(とても個人的な)〆切が迫り、 最近は朝も昼も夜もずっと、原稿を書いていた。 今日…

自分に決められないことばかりで、でも決めねばならなくて、生まれることも死ぬことも、自分では決められないのに、決められなかったのに。 久しぶりに 底 がみえた 行きたくもないサイゼリヤで泣いたり、電車のなかで気絶しかけたり、アスファルトとキスしそうになったり、ああだめだ、人間のかたちを保てない。衣食住ができない、普通のこと、みんなできることが、こんなにもできない、泣きたいのに泣けない、吐きそう、きもちわるい。 底 は つめたかった 昨日やっと泣けて、申し訳なくて、なんに

飯田橋で、一度だけ出会ったあなたへ

こんなわたしにも、就活生だったころがある。 当時のわたしは、漠然と東京に行きたかった。東…

概念

概念でいたい、 と、ずっと、思っていた。 ことばを使って表現をするとき、肉体はどうしてこ…

桜桃忌 2024

桜桃忌だ、と思った。 仕事中、キーボードを打ちながら、思った。 しばらく、『人間失格』を…

洗っても洗っても、書いても書いても。

洗濯、をしていると、私はいま、ちゃんとできている、と感じる。汚れた服を、あるいは、汚れた…

日々断片蝶々

東京にいた頃に書いた短編小説を、すこし、書き直した。 あの頃の私を消さないように、あの頃…

自己表現、という呪い、あるいは

noteに自分のことを書くのが、ひどく、こわくなってしまった。本業でもライフワークでも、文章…

こぼれ落ちていく4月

葉桜の頃、東京へ行った。 ビルを背景に、散りかけの桜を見た。 人がたくさんいて、にぎやかくて、あざやかだった。 生まれたての本を背中に抱いて、私は歩いた。 人生の匂いが濃くて、すこしくらくらした。 先日、本をつくったことを発表した。 いろいろな方からことばをいただいた。 動悸がしばらくやまなかった。 ようやっとすこし、深呼吸できるようになった。 本をつくることは、生きる覚悟を決めることだった。 この世界で、死ぬまで生き抜く覚悟を。 そうして、私のなかで死んでいくはず