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『ブギウギ』セット公開・大阪放送局に行きました(2)「銭湯・はな湯」

朝ドラ『ブギウギ』の撮影で使われたセット。昭和の戦前~戦後のむかしのたてもの。舞台裏のおもしろさ。
(1468文字)


セット公開・NHK大阪放送局

セットとは、舞台装置。スタジオのなかで組み立てたものです。物語の時代背景をただしく再現、演じているひとを引き立てます。裏方というなかれ、重要な仕事です。

◆セット公開は3月17日(日)まで。1階アトリウム・入場無料です。

NHK大阪放送局
大阪市中央区大手前4-1-20
10:00~18:00

モニター『ブギウギ・オンステーシ』映像と出演者サインは撮影不可です。

パンフレット
「羽鳥先生の部屋」「はな湯」
「スズ子と愛助の部屋」「小道具展示」「衣装展示コーナー」など


銭湯「はな湯」

大正時代~昭和(戦前)・大阪市福島区。
『ブギウギ』のヒロイン福来スズ子 (本名:花田鈴子はなだすずこ)の家族が経営する銭湯です。

なので屋号は「はな湯」です。実在の銭湯ではありませんが、モデルの笠置シヅ子さんのお家は銭湯だったのです。



はじまりのセット

放送初期の舞台セット。スタジオは天井が高いのですね。実際はライト(照明)で、もっとまぶしくかがやいていたのでしょう。
セットは床に直接設置されているので店内に入れます。


ここからはじまる物語。
銭湯にやって来る常連さんたちの会話。すず子と家族の暮らし。芸能人としての芽ばえ。

はな湯 外観

福島区の花「のだふじ(野田藤)」のいろに染められた暖簾。むかしの銭湯のなかは、どうなっているのでしょう。

番台と奥に木製ロッカー

暖簾をくぐると……現在の銭湯とは雰囲気がちがいますね。木造で白壁。山奥の温泉地に来たような。
100年まえの銭湯。広告は足袋(たび)、みんな着物を着ていた時代。

右はじまりの文字
ホーローカンバン(琺瑯看板)
「混浴ではありません」
こまかいタイル
アールヌーボー調

みんなの雑談コーナー。イスが置いてあります。いまなら「フロント」ですね。映画の写真や雑誌の切り抜きがあります。

細かいところまで
仏壇のとびらみたい(観音開き)

番台は脱衣箱のほうに向いてます。いまの銭湯はこんな扉はありません。

どうしてかと…考えました……。
現在の銭湯は暖簾をくぐると、すぐ下駄箱コーナーです。だまって靴をぬぎ、靴をしまって鍵かけるところ。とくに扉は必要なし。


いまは観音びらきのところは退化してしまい、ガラスの小窓だけ残っています。

番台の帳面やソロバン
窓枠は、はつり

人が出たり入ったりするので、セットの両サイドは空いています。なんか風通しがよくて、スカスカ。


また、天井もありません。
なんとなく平安時代を描いた絵画のよう。人間がよく見えるように壁と天井を取っぱらった、たてもの。そう吹抜屋台ふきぬきやたいです。

マッサージ機はないので「あんま」
営業時間が長い

はな湯の営業時間は、なんと朝10時~お昼・3時~夜の11時まで。拘束時間が長い仕事ですね。当時は、家にお風呂はなく、みんな銭湯で入浴していました。

番台の上には神棚
ロッカー側から
はな湯・たてものの裏にカンバン
どこから番台に入るのか?

セットながら、当時の建築や生活用品が見れて良かったです。本物感を出すため漢数字・神棚・小物など細かいところまで製作しています。

野牛石鹸 月のマーク

メーカー名を出さないように。でも、なんとなくワカル。スタッフさんが楽しんで作っているのですね。

このあとも、
セット公開は、つづきます。


毎週火曜日は
「フォト・イラスト」の日

いつも こころに うるおいを
 水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださりありがとうございます。

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