『ブギウギ』セット公開・大阪放送局に行きました(2)「銭湯・はな湯」
朝ドラ『ブギウギ』の撮影で使われたセット。昭和の戦前~戦後のむかしのたてもの。舞台裏のおもしろさ。
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セット公開・NHK大阪放送局
セットとは、舞台装置。スタジオのなかで組み立てたものです。物語の時代背景をただしく再現、演じているひとを引き立てます。裏方というなかれ、重要な仕事です。
◆セット公開は3月17日(日)まで。1階アトリウム・入場無料です。
モニター『ブギウギ・オンステーシ』映像と出演者サインは撮影不可です。
銭湯「はな湯」
大正時代~昭和(戦前)・大阪市福島区。
『ブギウギ』のヒロイン福来スズ子 (本名:花田鈴子)の家族が経営する銭湯です。
なので屋号は「はな湯」です。実在の銭湯ではありませんが、モデルの笠置シヅ子さんのお家は銭湯だったのです。
はじまりのセット
放送初期の舞台セット。スタジオは天井が高いのですね。実際はライト(照明)で、もっとまぶしくかがやいていたのでしょう。
セットは床に直接設置されているので店内に入れます。
ここからはじまる物語。
銭湯にやって来る常連さんたちの会話。すず子と家族の暮らし。芸能人としての芽ばえ。
福島区の花「のだふじ(野田藤)」のいろに染められた暖簾。むかしの銭湯のなかは、どうなっているのでしょう。
暖簾をくぐると……現在の銭湯とは雰囲気がちがいますね。木造で白壁。山奥の温泉地に来たような。
100年まえの銭湯。広告は足袋(たび)、みんな着物を着ていた時代。
みんなの雑談コーナー。イスが置いてあります。いまなら「フロント」ですね。映画の写真や雑誌の切り抜きがあります。
番台は脱衣箱のほうに向いてます。いまの銭湯はこんな扉はありません。
どうしてかと…考えました……。
現在の銭湯は暖簾をくぐると、すぐ下駄箱コーナーです。だまって靴をぬぎ、靴をしまって鍵かけるところ。とくに扉は必要なし。
いまは観音びらきのところは退化してしまい、ガラスの小窓だけ残っています。
人が出たり入ったりするので、セットの両サイドは空いています。なんか風通しがよくて、スカスカ。
また、天井もありません。
なんとなく平安時代を描いた絵画のよう。人間がよく見えるように壁と天井を取っぱらった、たてもの。そう吹抜屋台です。
はな湯の営業時間は、なんと朝10時~お昼・3時~夜の11時まで。拘束時間が長い仕事ですね。当時は、家にお風呂はなく、みんな銭湯で入浴していました。
セットながら、当時の建築や生活用品が見れて良かったです。本物感を出すため漢数字・神棚・小物など細かいところまで製作しています。
メーカー名を出さないように。でも、なんとなくワカル。スタッフさんが楽しんで作っているのですね。
このあとも、
セット公開は、つづきます。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださりありがとうございます。
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