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この家どうなるの?(31)葬儀屋さん今昔・7「三度目の正直」
孤独死の父。病院で旅立った場合と、そうでない場合。葬儀に、たどり着けるのか。
不謹慎な体験談です。つらくなるかたは、お読みにならないでください。
(1600文字)
前回までのあらすじ
①自宅で孤独死の父。身内は長女のわたしだけ (14:00)
②警察が来た!実家のガサ入れ後、解剖のため父を連行 (17:00)
③解剖後、監察医事務所からの帰宅は葬儀社に依頼せよ。
④葬儀社を決定し警察に連絡すること。
⑤父なき実家より葬儀社に問い合わせ。葬儀社へ2軒連絡。
⑥いまだ決定打がありません (もう深夜)
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葬儀の値引き
電話での問い合わせ。20%割引?
この業界も値引き?「早期の申し込みは割引特典あり」に該当するのかも……
葬儀社さんの内容は、会社・地域・時期などにより違います。値引きは、とくに参考になりません。ほんの一例としてお読みください。
割り引きはありがたい。主婦の食いつくところである。
・安置の会館(集会所)がすこし遠い。
これだけが、こころに引っかかる。財布には引っかからないが。
火葬場不足のネットニュース。こればっかりは……。
火葬に「キャンセル」はない。
「キャンセル待ち」もない。
割り引きありでも、結局は会館代金の超過料金その他で同じでしょう。
電話の先の若い女性、深夜の勤務は生活がかかっているはず。
インセンティブとかあるんだろな。上司に怒られるし、契約一件でキャッシュバック……。
しかし、じぶん(客)にとって使い勝手のよさを重視します。
当時、わたしとオットが住む賃貸マンションは、JR・私鉄沿線。
安置場所予定の集会所は、父が死んだ実家よりすこし遠い。地下鉄に乗り継がなくては行けないのです。
何かあったとき、かなり不便で不安です。値引きも、ちょっと違和感がありました。
葬儀社の自社会館ならまだしも。
まちの集会所。断ろう。わたしひとりだけど、ひとりなので。
思ったとおりを話し、
申し訳ないが2軒目も断りました。
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曾祖母・祖母の時の葬儀屋さん
2軒の葬儀屋さんに電話をしたが、記憶の根底にありきは実家から徒歩約10分の「A葬祭」さん。
曾祖母(昭和の自宅葬)・祖母(平成の病院死、葬送)と、2回お世話になっていました。
曾祖母とのおわかれは、あまり記憶になし。いわゆる老衰。自宅である朝、冷たくなっていたパターン。お医者さまの往診で「ご臨終です」……
そして死亡診断書など発行してもらったのだと思います。
祖母は心筋梗塞でした。病院に搬送後、意識は戻らず……。
実家から近く場所がわかっているので多少、安心感がある。
この、A葬祭さんにしよう。
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はなしが早い
真夜中の電話。町内の A葬祭さんへ。
慣れとは、おそろしい。わたしも3軒目で、これまでの状況・説明が的確にできるようになりました。
50代ぐらい、低めの男性の声がする。前の2軒にくらべ、電話口の落ち着いた雰囲気にホッとする。
適所適材。葬儀の場合、人生経験の豊富な中年期以降のスタッフさんの配置が望ましいです。
(個人の感想です)
「監察医事務所、○○区ですね。お父さんのお迎えも行かせていただきます」
「火葬まで、うちのお部屋を使ってください。祭場(火葬場)も空いている所を手配し、お知らせします」
「区役所へ、死亡・火葬の手続き代行、葬儀後の諸手続きも同行します」
「金額は……22万円と……
ドライアイス代が別途かかります」
「うちより安いところも、あると思いますよ」
聞こうとしていたこと、心配なことも、一瞬で消えた。
むかしは自宅死も多かった。病院以外のお迎えも想定内の対応だったのだ……。
さすが「まちの葬祭屋さん」!
ありがとうございます。
「A 葬祭」さんに満場一致で決定!
わたしひとりなのに満場はないか。
まぁいいや、夜が明けてきた。
(不謹慎ながら続きます)
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「親の持ち家」の日
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださりありがとうございます。