大阪・ペニーレインさん (喫茶店)
店名・ペニーレイン。
あの時代の開店かしら、それともファンが? ここは大阪市生野区の喫茶店です。
(1877文字)
ペニーレインさん
バスが、ひっきりなしに走ります。ここは鉄道がないエリア。生野区の大動脈・今里筋は喫茶店もたくさんあります。
大阪の南北を走る道路は「〇〇筋」の名がついているのです。
もより駅は……とおいのでバス停を。
●大阪シティバス・大池橋 停留所…徒歩約3分
ペニーレインさんは、今里筋と反対側にも入り口があります。
今里筋より一本、筋を入れば むかしからの住宅地。道がせまくて、まちの区画がちいさかったのだと感じます。
なんと朝の5:00からの営業。
ここは、町工場がおおい。今里筋のもうすこし南へ行くと東部中央卸売市場があり、天王寺・奈良方面へもアクセス便利。働くひとが、たくさんいます。
いままでは、ノーマークでした。
これといって、特色もないし、店名もわからないし。
ある日、東側の道を散歩していると
するめ干してる?!
ドリップコーヒー
一瞬、するめに見えたのです。
コーヒーを淹れる布を干していました。ネル・ドリップコーヒーの。喫茶店だから、あたりまえですね。
「ペニーレイン」さんか。
店名も、やっとわかりました。
ペニーレインと聞けば、
へえぇ、となるかたもおられるのでは。わたしより、すこしまえの世代でしょうか。
ひょろっと入ってみましょう。
モーニング11:40まで
「いらっしゃいませ」
女性がふたり。ひとりはカウンターの中に座って調理担当。風格があるからママさんかしら。
ペニーレイン世代、きっと。
ホールで動いているのは娘さん?
それともスタッフさん?
下町らしい、親しみやすい女性。
テーブルみっつと、カウンター5席。ほぼ満員です。
やはり常連さん御用達の喫茶店。
店内の撮影は遠慮しましたので、手もとだけ。
グループで、ほがらか会話。
灰皿に、ふわりと煙。
白い壁は、すこし琥珀色をおび、木目調のテーブルセットのツヤだしにもなっています。長年の営業のあかし。
いぶされた琥珀色の喫茶店は、ひさびさです。むかしの喫茶店だ。
モーニング11:40までとは、じつにありがたい。
「モーニングは、ふつうのトースト・サンドイッチ・レーズンのトーストもありますよ」
「レーズンください」
わたしはレーズンすきなのだ。
小学校の給食では、うんざりしたけど。それは、おかずと合わなかったから。パン生地の品質も……でした。
いまの、レーズントーストおいしかったりします。ペニーレインさんは、どうでしょうか?
サラダもついてる
パンは自家製かもしれない。
さっくりした舌ざわり。レーズンは、ふっくらやわらかい。
これは意外でした。
サラダもついている、うれしい。
味をしめた、わたし。これは通わねば。
つぎは、サンドイッチを注文。
パン焼いてある……!
たまごは、いま流行りの厚焼きではないです。これも、ひさびさ。
このたまごのマヨネーズあえは、なんというのだろう?たまごサンドの中身。
それにしても、たっぷり!
なのに、ゆでたまごもついている。タンパク質ダブル補給だ。
次回は、パンのミミもつけといてもらおうかな。
日替わり定食
ペニーレインさん。おそるべし。
11:30ごろになると、ランチの時間。わらわらと、お客さんが入れ替わる。
「日替わり・エビフライ定食」
ランチも手づくりなんだろな。
黒い折り箱がキッキンに積まれている。
お客さんの声より油のおしゃべりが、だんだんと。
揚げ物のこうばしい空気が、だんだんと。
とうとう、たばこのけむりを追い出した。
ランチではなく「定食」と表記。
コーヒーつきで1000円。
ちなみにバーボンは、ないです。
お店のまえにアジサイ。
雨の季節になりました。
ペニーレインの元ネタは、あまり知らない。
今里筋に傘の花が咲く。
車のワイパーが、せわしなく。
しかくいオレンジの食パン。
これはよく知っている。
15分ごとに焼きあがるのを。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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