喫茶カトレアさん・大阪市城東区
ほっとする、あたらしい喫茶店。それもそのはず、むかしからある喫茶店。東むきの扉と窓。カトレア香るステキな午後を。
(1202文字)
喫茶カトレアさん
大阪市・城東区。古民家ならぶ、蒲生四丁目。通称:がもよんエリア。きょうは、古民家ではない喫茶店です。
もより駅は……
◆Osaka Metro(大阪メトロ)・今福鶴見緑地線・今里筋線…蒲生四丁目駅・徒歩約5分
レンガと白い看板。目印は、これだけ。ハデなポスターなどは、ありません。
むかしは「コロンビア」
店内のレンガは、月日をものがたり、コーヒー色のメニューがやさしく見守る。「喫茶コロンビア」先代の店名だそうです。
ところどころ消えています。コーヒーがたくさんありますね。ガテマラ……時代をかんじます。
凛とした
はじめまして。コーヒー色の喫茶・カトレアさん。
カウンターと大輪のテーブル。
縦に長い窓と格子は、そのままかしら。むかしは四角いテーブルがたくさんあったのかもしれない。
テーブルに座っていいか、たずねます。先代のママさんらしきひとが、どうぞと、ほほえむ。よかった。喫茶店にひとりだと、カウンターかと思って緊張したものです。
先代のママさん、美しい所作で、お水とメニューをくださる。これは。きのう、きょうの仕事ではない。ながいあいだのくりかえし、わかい青い花が、ワインを飲んで葡萄色になったような。
現在のママさんは、カウンターの中だ。調理の担当、親子の連携も花のよう。とても上品な。
テーブルはおおきく、まるく。壁にあたるところがスパンと弾けた。
花のようなコーヒーをのせる。
なんという余裕。この贅沢な余白。
凛としたすがた。レンガと木目と。
おしぼりを、じぶんの膝に置いてパチリ。
ハニートースト
バターがすわる格子柄。なんとも、つややかな。
きょうのおやつは、カトレアの蜜。
ハニートラップに、バターがゆらめく。
あらあら、トーストが、下まで切れてない。これは、たいへん。ナイフとフォークで、いただくトースト。
あわてない。美しいカトレア、そんな気分で。
はしっこから、パズルのように。
「祖母直伝ナポリタン」あとからきた、お客さまがご注文。
現在のママさんが奥のキッチンへ。
祖母直伝……いいな、家族って。
むかしから比べて、メニューをしぼっているけれど。カレーやパンは、新メニューかな?
カトレア。
ブラジルの国花とは、つゆ知らず。
コーヒーの国カトレアさん、
……またきます。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。