大阪・黒門市場
昭和時代の大阪。年末のテレビ中継は、きまって黒門市場でした。
テレビ画面からは、カニ・フグ・クエ。お正月用の高級な魚介類が。それを目当ての買い物客で大渋滞。混雑するようすを見ておもう。もういくつ寝ると、お正月。
黒門市場
大阪ミナミの繁華街。日本橋にあります黒門市場。市場といってもアーケード商店街です。
江戸時代、ここにお寺がありました。お寺の黒い門の前に市場ができたそうです。人があつまるお寺の市場、さぞかし賑わったことでしょう。
明治時代に大火事がおこり、お寺は移転。市場だけ残り現在まで。
南北に、約500mの筋が一本。東西に、二本の通りがクロスする。黒門市場を上から見ると、カタカナの「キ」の字のようなかたちをしています。
●もより駅は……
・近鉄電車
・Osaka Metro(大阪メトロ)・千日前線・堺筋線・日本橋駅…10番出口を上がってすぐ。
●大阪の日本橋は「にっぽんばし」と読みます。
●なんば駅からも歩けます。
食べあるき
「歩きながらモノを食べるのは、お行儀がわるい」
ちいさい時からダメだと言われませんでしたか。わたしたちの常識・ふつうの感覚です。
なので「食べあるき」には、お行儀のわるさ・違和感が。
また慣れていないので、なんとも歩きにくく食べづらいものです。
外国から来たひとに「日本人は歩いて食べないの? だれもいないね」と言われたこともあるくらいです。
黒門市場の特徴「食べあるき」
★お店で魚介類をすぐ調理してくれる。
★お店の奥に入らなくても食べれる。
★店先にちいさなテーブルと椅子あり。
★歩いて食べれる。
★無料の休憩所・トイレあり
そんなカジュアルなところになっています。
信じられない。おめでたい新年のための買い出し。いつもは食べれない高級な食材を買いにいく、格式ある特別な市場だったのに……。
なんでもかんでも串刺し。
シャケ(鮭)も牛肉も、メロンも。
タラバ(ガニ)は冬しか食べへんで。高い……。
そんな声が聞こえるほど黒門市場は変わってしまいました。外国観光客用の市場のような。
夏の暑い日。近くを通ったので黒門市場に立ち寄りました。
観光の人たち。ところどころに通勤ラッシュのような人のかたまりが。手には串刺しを持って。
冷凍タラバガニ・夏のお味は?
「帝王蟹」タラバガニ。なるほどおおきく赤い。漢字で書くと強いです。
夏に、こんなおおきな足を食べる習慣は、わたしたちにはない。
冬のタラバは、高級なカニ。焼くと甘味も感じられる足だが、夏は?
冷凍特有の味がしそうです。だれも食べてませんでした。
生の海鮮串焼きが並びます。懐かしい海鮮市場の雰囲気を残しつつ、お値段は4桁です。
ウニ・2000円。それでもスプーンですくって食べているひとがいました。珍しいし、自国では食べることができないのですね、きっと。、
サブカル射的・トライアル
遊園地のアトラクションのようです。お土産・休憩所・トイレも完備。
大阪コリアタウンも黒門市場も観光地と化してしまい、むかしからの雰囲気は、なくなってしまいつつあります。
わたしは、お店の人に「いらっしゃいませ」ではなく「ハロー、ハロー」と声をかけられました。
それぐらい外国人が多いのです。
わたしは、むかしからのお店を探してみようと思いました。
かわらないお店
もちろんあります。これは日本人しか、わからないお店。日本人のふつうに買い物や食べたりするお店。
観光客がいない、日本人しか来ないお店。黒門市場のかたすみで。ぜひとも、見つけてくださいね。
まとめ・最後におみやげ
黒門市場・南橋の和菓子屋さん。
「浪速」の文字が珍しい。
大阪の別名、なにわ・浪花・浪華、いろんな表記があります。
半紙に「浪」の文字、和菓子のそば餅をどうぞ。
ソフトクリームや、わらび餅をはじめ、洋菓子・ケーキまで。いろんなお菓子があります。
オススメは、そば餅です。
ほろほろとした、そば粉の皮。
小豆あんこに、ゴマのコク。コーヒーにも日本茶にも合います。
黒門市場のいま。
200年の歴史。
海鮮・食べあるきだけではありません。
かわらないお店もあります。
いつも こころに うるおいを 水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり、ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?