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奈良【大和文華館】 ギャラリーと文華苑

大和文華館やまとぶんかかんは奈良市にある美術館です。自然にかこまれた隠れ家のような。


大和文華館やまとぶんかかん

小さな門と、こんもりとした林の道は石畳が敷かれています。
大きな樹や地面を彩る緑がお出迎え。
爽やかな風が吹く頂上に、お城のような白い壁。

大和文華館
奈良県奈良市学園南
1-11-6
月曜休館

最寄り駅は……
●近鉄電車・学園前駅…徒歩約7分

大阪難波駅や鶴橋駅から近鉄電車に。
奈良方面・快速急行で約30分。
奈良へ向かう途中に生駒山脈から大阪府下が一望できます。
夜景も美しいのですが、昼間の画像しかありません。

近鉄奈良線・車窓から


近鉄創立50周年事業

近鉄・学園前駅がくえんまええき。その名前のとおり大学があります。


大阪市内から約30分。奈良駅から約10分の距離です。大阪・奈良のベッドタウンとして人気の住宅街が広がります。

近鉄・学園前駅 バスターミナル


関西の私鉄沿線も例にもれず、美術館・ギャラリーがたくさんあります。
各電鉄の社長さん、ありがとうございます。

1960年(昭和35)当時の近鉄社長により、大和文華館がオープンしました。


近鉄・学園前駅には、大和文華館の他にも「松柏美術館」「中野美術館」もあります。
おでかけや森林浴にも最適です。

大和文華館 入り口
2023年5月9日は無料入館デーでした

本館の建築は、外観は桃山の城郭をイメージさせる海鼠壁(なまこかべ)に覆われ、なかに入るとくり庫裡(くり)風の重厚な木組みにささひろびろとした廊下が、明かり障子から差すやさしい光につつまれ、ゆったりと展示場にいざないます。

大和文華館パンフレットより
引用いたしました



「染色品と松浦屏風」

5月14日(日)まで展示中です。
「染色品と松浦屏風」
―織物・染物・刺繍いろとりどり―

テキスタイル・ワークなる、インド、中国などの染色品、琉球の紅型などの衣装。
「松浦屏風」をはじめ、いきいきとした女性の風俗画など。

館内は、すべて撮影不可です。
今回は建物と自然の宝庫「文華苑」をご案内いたします。


竹の庭ギャラリー

展示場の真ん中に吹き抜けのような空間があります。
「竹の庭」このまわりの壁面に、ぐるりと美術品が展示されています。
明るく開放的。独特の内観です。


大和文華館パンフレット、右下の写真を、ご覧ください。
柱のように見えるのが「竹の庭」です。

展示場の中央には坪庭風の中庭が設けられ、竹が植えられています。この「竹の庭」は美術品をより自然な環境で鑑賞していただくための工夫です。テラスからは春日山と平城京の秀景も望むことができ、小鳥のさえずりや梢をわたる風の音が聞こえてきます。

大和文華館パンフレットより
引用いたしました



辰野金吾・奈良ホテルラウンジ移築

門の外にある建物。これは何だろうと思っていました。
駐車場の横なので売店か食堂かなと。


建築に詳しい人なら、すぐにわかると思います。
1909年(明治42)奈良ホテル設計・辰野金吾たつのきんご
奈良ホテルのラウンジ一部を移築。
これは「文華ホール」です。
たいへん失礼いたしました。

青空と緑の風に。瓦屋根の端正なホールです。
興味のあるかたは、来場の上、ゆっくり細部をご覧ください。


四季折々の文華苑ぶんかえん

大和文華館の周囲は庭園というより、うっそうとした自然の林。
文華苑ぶんかえん」と名づけられています。

シダレザクラ(葉)

春は桜。「シダレザクラ」「三春滝桜の子孫」とあります。春に観てみたいですね。葉っぱが、なんだかムックのようです。

建物の両サイドに「文華苑」への通り道があります。
細い道。足元に気をつけて、下り坂です。


ゆっくり下ります。大きな池・蛙股池《かえるまたいけ》に向かって傾斜しています。
ウグイスの声。野鳥の声も多くオルゴールのようです。

さわやかな景色と、おいしい空気。いっぱい、大きく、呼吸しましょう。

蛙股池

手すりが、ありますが……
しかし土の地面に立ててあるので、柔らかく安定感がありません。ご注意ください。

中庭の竹は、この真ん中から生えているのですね。大和文華館の建物のつくりが良くわかります。

入り口近くまで道は続きます。
大和文華館のまわりを一周しました。

梅園

車椅子のかたや、足の不自由なかたは、ふもとの梅園のベンチでどうぞ。
四季折々のお花。美術品と建物の天然の額縁です。

かなりの広さです。運動靴で行くことをお勧めします。

石畳の上を車椅子と押す人が、ゆっくり進んでいました。
大和文華館の展示場へ、車椅子で行けます。よかった。


雨の日は、高低差があり、雨水が勢いよく流れるようです。足元にご注意ください。

側溝と排水口


タニウツギ

これからはアジサイの季節。
木々には、ひとつひとつ名前の札も立てられています。

蛙股池

ギャラリーと文華苑。
美術品と奈良の自然を観ていると
一瞬、都会を忘れました。

秋にも無料開放日があるそうです。

わすれないように……


毎週水曜日は
「たてもの」の日

いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに



最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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