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この家どうするの?(59)お盆明け

お盆すぎれば、こまったことが。
ここは、一軒家がならぶ下町。休暇中は留守にする、おとなりさん。その間に害虫駆除をするのです。お食事のかた、おうちの害虫が苦手なかたは、お読みにならないでください。
(907文字) 


お盆明けは、わが家に害虫がやってくる。
避難してくるというべきか。まねかれざる客、息も絶えだえに。


台所やら玄関やら、茶色や黒っぽい石がコロッとひっくり返っています。
わたしは目がわるい。さいしょは楕円形の小石に見えるのです。


お盆期間中の、おとなりの行事はコレ。燻製、いや、害虫駆除のケムリが出るクスリを焚いているのです。
線香のケムリなら良いのですが、もうこれは。


なんでこんなに茶色や黒の小石が。
おかしいコロリ絶命している。
いままでマンション暮らしで生体は見かけましたが、この姿は想像もつきませんでした。


餓死したんかな?
わたしは、ズボラ家事・掃除バァさんなので、食糧はあちこちにある。そんなはずは。


しばらくして、ケムリ駆除のクスリではないか?
やっと、答えにたどり着きました。おとなりに確認したわけではありません。
毎年、わたしもオットも自宅で
「小石ひろい」
広告やチラシを取っておく。
捨てるために。
お盆明けの、わが家の行事です。



ことしは、おふろ場に何も出なかった。例年、梅雨どきは「家なしカタツムリ」の皆さんがニョロリと散歩しているのに。やっぱり猛暑で排水溝から出てこれなかったのだろう。
「茶色い小石の生体」とも、めったに会わなかったくらいだ。


ちいさなクモが壁をツツツと。
わが家のどこかに巣がある。
ちいさな一軒家ながら、木もあるし雑草も、ぼぅぼぅ育ち放題。


「クモは人畜無害。家のお守り」
そうっと手のひらで包んで窓から退出してもらう。
これは、おもにオットの仕事、いつものつぶやきとともに。


セミの声から秋の虫。九月の声だ。
ここちよく聞きたいが、まだまだ暑い。


わが家の季節感は、これだけ。
格闘しないだけヨシとしよう。


お盆まえに先手を打つか!
だったのに、ことしも頓挫。


気がちいさいのと。
近所つきあいと。



毎週金曜日は
「家のこと」


いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまで お読みくださり
ありがとうございます。

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