大阪・1000円以下のパフェ(14)東大阪「ラ・ポーズ・カフェ」さん
いまどきのパフェも進化しています。パフェグラスの多様化。そして内部空間をデザインするパフェが主流。
スキマと、よゆうの美の時代に。
(1962文字)
ラ・ポーズカフェさん
大阪・1000円以下のパフェ()「コーヒーゼリー編」につづいて、2度目の登場、ラ・ポーズカフェさん。東大阪市・近鉄 布施駅前の商業施設のなかにあります。
もより駅は……
●近鉄奈良線・大阪線…布施駅
徒歩約3分
大阪市に隣接の東大阪市。この地布施は、むかしの摂津国と河内国の境でした。高野山へのみち、中高野街道と、奈良へ向かう街道がクロスするところ。
いにしえより栄えたまちです。
ラ・ポーズカフェさんは、服飾雑貨のフロアのカフェ。ランチや手作りスイーツは、テナントの域を越えるおいしさです。
メニューブックの写真
昭和のころの、家族でおでかけ。レストランの見なれぬ洋食や横文字のかわりにメニューを語り、目で見てイメージする「食品サンプル」が店頭にありました。
いまや飲食店に食品サンプルはなく、写真だけでメニューが想像できる飽食の時代に。それだけ外食や世界のごちそうも日常に溶けこんできたのです。
また、いまの飲食店のメニューの写真と、実際のメニューの再現性は高くなりました。まったく違和感がありません。
むかしのロウでできた食品サンプルは、やたら大きく豪華でした。パフェ類のフルーツやクリームは重たい質感で透明感なし。缶詰チェリーの真っ赤と、フキの砂糖漬けアンゼリカの緑。
なんだか魔女のようでした。
ラ・ポーズカフェさんのメニューブック。ナチュラルな色調の写真を見て、しみじみ思います。
これまでと、これからと……。
フルーツパフェ
生フルーツにブルーベリーのアクセント。大きめの取っ手つき・薄手のグラスです。あつかいやすい。
お店で手作りケーキもある強みです。缶詰フルーツは不使用。
源氏パイを、ややナナメに立ててます。うまいこと使っていますね。まるで背もたれのよう。つっかい棒というなかれ。
ピンクのグレープフルーツ・オレンジ・皮つきパイン・キーウィ。色彩もいい。
わざわざ背の高いパフェグラスを使わなくとも、コーヒーのガラスカップでじゅうぶんです。
底にコーンフレーク、バニラアイスをデイッシャーで2玉。イチゴのソース?シロップがかかっています。
この角度で見ると、源氏パイと皮つきパインが……中世ヨーロッパの女性の肖像画でみた、ヒダの大きな襟飾り (フレーズ) に見えてしまいます。
大胆なデザイン。よいアイディアです。前と後ろで大ちがい。おしゃれな空間処理。おそれいりました。
だんだんと溶けてきたので、すぐにいただきます。
チョコレートパフェ
こちらも源氏パイ。カップの下はチョコレートアイス1玉と、バニラアイスの玉。フルーツはバナナだけ。なのでアイス大玉ですね。シンプルな構成です。
テーブルの色と、パフェの色の差がなく同系色。ちょっと見づらいですね。撮影するなら白いテーブルとか、白っぽい壁をバックにしなければ。今回は黄色いパフェになっていまいました、反省。
さいきんは色味がシックで素朴なパフェと、高額で美しいパフェの二極化。追いうちをかけるように、フルーツ全般も値上げ。イチゴも高くなり、スーパーで1パック買うと、おかずの材料が買えません。くだもの全般が贅沢品に。
チェリーのかわりに、イタリアンパセリなどのハーブをのっけたパフェ。具材の流行りもあるので今後、1000円以下のパフェはどうなるか、静かに見守っていこうとおもいます。
それにしても、ラ・ポーズカフェさんの650円は安いですね。
(パフェの急なメニューの中止・価格変更などは、おゆるしください)
スプーン。ひゅ~んと長いパフェのスプーンではなく、ふつうのスプーン。これは、つかいやすくコップも短いので食べやすいです。
うつわやスプーン、グッズの多様性や、源氏パイの参入など、パフェの世界はこれからも目がはなせません。
春風と めぐろう パフェの旅
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださりありがとうございます。