法善寺横丁。お水をかけて、願いをかけて。
しっとりした石畳。
なぜでしょう。晴れの日よりも、雨や曇りが似合うような。
法善寺横丁。
しめっているけど清んでいる。
ここは、本当に大阪のミナミ?
硬そうで なぜか柔らかい石が並ぶ。
着物姿の女性が通るから。
白髪の紳士が去っていったから。
やわらかい大阪のまち。
ここだけは。
石碑があるだけ作品がある。
登場人物の涙で濡れている。
なぜか乾いていると見えにくい。
煙たいのは、お線香?
「2回も火事があったんやで」
誰かが、ささやく。
なんとなく、まだ焦げているような。それとも、じぶんのこころが焦げているから?
しっとりした曇り。なんだかきょうは、よく見えます。
並ぶ提灯とお花。
お不動さんが見えてきました。
法善寺。お水をかけるから『水掛不動さん』
しっとりした空気は水掛不動さんに、お水をかけてるから。
水分が みんなを うるおす。
法善寺横丁も しっとりと。
みどりの苔。緑の不動明王。
柄杓でお水をかける。
バシャッ 派手に。
とどきますように。
お水をかけて、願いをかけて。
苔がきらきら。
わたしのこころも、きらきら。
苔をまとい、両脇の童子とともに。
24時間、会えますよ。
そうだった。
童子のお顔、苔がない。
「苔を、はがしたらアカンで」
また、だれかの ささやき。
お水は、大阪の水道の「におい」がしない。となりの金比羅さんの井戸水だから。
「お水が、なくなりそうになったら足下のバケツに水を汲み上げや。となりの金比羅さんの井戸でな」
また、だれかが、ささやく声。
後ろに、ひとが並んできた。交代しよう。
バケツ撮れなかった。
また来ますね。
いつも こころに うるおいを。
水分多目の おはなし。
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