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行動管理の罠 -数字だけ追いかけた失敗マネジメント

このnoteは、ひとりアドベントカレンダー14日目の記事です。
「ひとりアドベントカレンダー」とは、わたししづかが25日まで毎日noteを投稿する企画です。

こんばんは、しづかです。

今日は「失敗続きだった初めての数字管理」についてお話しします!
3年前、初めてマネジメントを任され、数字管理に挑戦した時のことです。
わたしにとって、すべてが「初めて」づくしの経験でした。

最初の失敗:数字だけで考えた目標設定


わたしが新しいチームにジョインしたとき、状況は正直、厳しいものでした。
目の前にあるのは未達続きの数字と、どうすれば達成できるか見えない日々。
さらに、メンバーは新卒・第二新卒の若手ばかりで、社会人経験も浅く、右も左も分からない状態でした。

でも「なんとかしなくちゃ」と焦ったわたしは、昔の経験を引っ張り出します。
コールセンターのアルバイト時代――そのときのアウトバウンドの数字は「1時間15件」。
そしていろんな記事を読み漁って…
「じゃあ、1日50コールなら余裕だろう」と、わたしは安易に目標を決めてしまいました。

これが、最初の失敗です。

「50コール」という数字そのものが問題なのではありません。
本当に問題だったのは、 “今のチームの状況” をまったく考慮していなかった こと。

結果として、目標はただの「ノルマ」になり、メンバーの気持ちは離れていきました。
「コールがしんどい」「やりたくない」――そんなネガティブな空気が、いつの間にかチーム全体に広がっていたんです。

二つ目の失敗:行動管理の落とし穴


「50コール!」と決めた以上、わたしは「やり切ること」に注力しました。
毎日、「コール数は達成しているか?」を確認し、1日の行動を細かく管理するようになったんです。

でも、ここで二つ目の失敗が生まれました。
行動管理を徹底したことで、逆に 「未達の積み重ね」 が目立つようになってしまったんです。

仕事の達成感や高揚感を感じられるのは、 「商談化した時だけ」 という状態。
日々のコールは義務感でしかなく、メンバーは「数字をこなす」ことに疲弊していきました。

今思えば、「これくらいの行動ならできるだろう」と、自分の経験だけで決めつけていたんですよね。
でも、チームの現状を無視して立てた目標は、ただの負担にしかならない――そのことに気づくのが遅すぎました。

失敗の原因:見えていなかった「今のチーム」


振り返ると、この2つの失敗には共通点があります。

それは 「チームの現状をしっかり見ていなかった」 こと。
そして、 「マネージャーだけで計画を立ててしまった」 ことです。

「この数字なら大丈夫だろう」「このくらいなら頑張れるはず」――。
その考えが、わたしの中に無意識にあったんですよね。

マネジメントの本質は、 メンバーと一緒に現状を見つめ、未来を考えること。
チームの状況やメンバーの成長段階に合わない目標設定は、ただの「押し付け」になってしまうんです。

反省を生かして、今のチームづくり


この失敗を経験してから、わたしは目標設定の仕方を大きく変えました。

今は 「少し背伸びすれば手が届く目標」 を、メンバーと一緒に考えるようにしています。
「一人ひとりがどうしたら達成できるか?」
「どんな目標なら、前向きにチャレンジできるか?」

そんな対話を大事にしながら、チーム全員で目標を立てるようになりました。

目標が「押し付けられたもの」ではなく、「自分たちで決めたもの」になることで、達成へのモチベーションも変わります。
一方的な行動管理ではなく、メンバーが「自ら進んで取り組める」環境を作ること。
それが、今のわたしのマネジメントの軸です。

もちろん、今でも反省することはたくさんあります。
でも、チームが成長し、少しずつ「達成が当たり前」になってきた今、過去の失敗があったからこそ、と感じています。

最後に:失敗は成長のきっかけ


初めての数字管理。あの頃のわたしは、マネジメントが何かも分からず、ただ必死でした。
けれど、失敗を通じて学んだことは 「人を見ることの大切さ」 です。

数字や行動を管理することも大事ですが、
その根底には 「メンバー一人ひとりと向き合い、理解すること」 が必要だと気づきました。

過去の失敗は恥ずかしいことでもありますが、わたしにとっては貴重な学びです。
こうしてアウトプットすることで、さらに自戒を込めて――。

次に進むために、失敗も学びに変えていきたいと思います。
これからも、チームと一緒に成長していけたら嬉しいです。

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