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サウンドセッション

ピアノ演奏と歌声を音浴する
有音のサウンドセッション

メロディーのない
無音のサウンドセッション

一井優希さんの個人セッションで体験しました。どちらも、私の状態を「響き」として捉えて、優希さんは働きかけてくれました。このセッションで、私に大きな変化が起きたので、言葉で説明するのが難しかったのですが言語化にトライしてみました。変化を経て、響きは、目には見えないし手に取って確かめにくいものだけど大切で、それ無しには体と心の在りようを理解できないな、と思うようになりました。

有音のサウンドセッション

事前に「今回のセッションでは、聴くだけでなく、もし体が動きたくなったり、声を出したくなった時は、そのまま出してもかまわないからね。もちろん、音浴びて聴くだけでもかまわないです。ムリに動かそう、声出そうとはしなくてよいので、自然のままに任せて…」とのことで始まりました。 

ピアノと優希さんの歌声を全身に浴びるように聞きました。音の波が息つく暇もなく次々と押し寄せて、思考する隙がなくなって、私が身に纏っている余計なものが吹き飛ばされていくようでした。突然、私の口からHAー!と声が出ました。頭のてっぺんを貫くようでした。体がそうするのを止められなかったです。びっくりしながらも、体がそうするのに任せました。レッスン直後は呆気に取られてポワーンとしてました。数日後に気づきました。

「私は、歌うことを自分に禁止していた」

さらに数日後、自宅でいつもの仏壇参りをしていたときの事。なんとなく声を出したくなって、体に任せたら自然に出てきました。セッションのときよりも勢い良くAー♪HAー♪FUー♪。次から次へと声が流れ出すのを自分で止められませんでした。力一杯歌ってる自分が滑稽にも思えてくるほどで、笑いながら歌いました。それを優希さんに報告したら、「自分の中で消化されずに詰まっていたものが声として出てきてくれたようです。サウンドセッションでの振動を受けて、でやすくなっていたのでしょう」とのことでした。

無音のサウンドセッション

そのあとも個人セッションは継続させてもらって、心地よい発声を目指して、喉周りの緊張を緩めることに取り組んでいました。体の緊張が心の深いところにある緊張とリンクしているのを、優希さんが見て取ってくださって、あるとき、対話によるセッションをすることになりました。

そこで、私は未消化の感情と向き合うことになりました。

「あなたの本来持っている姿に
 コミットさせてください
 今からやりとりさせて頂きます
 この時間にもたらされるものに委ねます」

優希さんの挨拶で、優希さんと深層にいる内側の私との対話が始まりました。私はこのときまでに、内側からの言葉を受け取ることが、なんとなくだけども、できていたので、自分の中から出てくるものに集中しました。

はじめに呼吸…体の各部位に目を向けて、心身をゆるめていった後、体全体から気になる場所をスキャニングしていきました。私は「胸」が気になったので、そこを優希さんは「胸ちゃん」と呼んで問いかけました。

「言いたいことを全部言っていいんだよ 
 持ち主にどうしてほしい? 
 思いっきり訴えて」

胸から湧き上がってきて、ぎゅーと絞り出すように、言葉が口からでてきました。

「ほんとうのことを いってくれない 
 いつも はんたいのことを いう 
 くるしみ かなしみを 
 こころから かんじてください 
 それが わたしの のぞみです」

私の「胸」が本体の私に訴えました。私は、伝わってきた悲しみで涙を流しながら聴きました。頭で理解するというよりは、感覚のすべてを動員して感じさせられました。悲しみ、そのものになりました。

優希さんが語りかけました。

「感じてることを無視しないでってことだよね 
 胸ちゃんがそこにいること
 いつだってわかっているからね」

「ありがとう 
 ありがとう 
 ありがとう」

「胸」が答えました。

苦しみ、悲しみなど否定的な感情をこれほどまでに抑え込んできたんですね。体で気づきました。自分は抑制的だと分かってはいたけれども、それは頭での理解でしたね。

このセッション以降、私は「胸」と双方向の対話ができるようになりました。それまでは、たどたどしいメッセージを一方的に受け取る感じでしたが、それが対話になり、言葉が明瞭になっていきました。いまは「胸」からの感情サインをキャッチしたらその言い分を聴いて、一緒に体で感じて寄り添っています。なぜ、どうしてと頭で深追いせず、感情を解放させています。感情があると気づいて、体で感じ切れば、感情はやがて消えていき、そのあとには穏やかさが広がります。

このセッションの体感を記事にしています。

ところで。

この対話によるセッションが【サウンドセッション】だと気づいたのは、後から優希さんにそう言われたからでした。言葉を使ったやりとりでしたので、響き道初級の私は、響きを扱っているものだって全然わかってなかったんです^^;

深層から出てくる『ことば』も 
体の中に起きている『エネルギー状態』も 
『響き』というエネルギーで捉えてスキャンさせていただいていますので
起きている流れは私にとってはどちらも変わりないのですよ

優希さん談

優希さんのサウンドセッション。私のエネルギー状態や私の深層の言葉を「響き」と知覚して、優希さんはすくいあげてくれました。セッション後に響きに対する私の感覚が変化しました。まず、喉周辺の固さが緩み始め、自分の声に対する違和感が減って、発声が楽になってきてます。自分の声の調子を興味深く楽しんでモニターしてます。心理的な焦りも減って落ち着いてきました。人前でマイペースで話せるようになってきています。そして、内なる声に対しても感覚が変わって、キャッチするセンサーの感度が上がりました。自分の「胸」と対話して、内側にある本当の想いをわかって、それと実際の言動が一致しつつあるように感じます。

自分に素直でいられる感じ。
わたしはわたしでいいのだな、と。


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