逆風は追い風にもなる 目標は自由設定
先日ランニングの時、風が真正面から吹いてきたのですが、その中を突き進むには抵抗感が半端ないというのを体験しました。その時ふと思ったのは、逆の方向に進路を変えると追い風になるということです。
今までやっていたことを止められて、逆風が吹いてきたと感じていている人も多いと思います。進路を変えずにそのまま進むと、吹雪の中を進むように一歩一歩頭を低くして進むような感じかもしれません。それは危険な行為なので、風が強いほど違う進み方をしなければならないという話です。
私は、大学時代ヨットレースの同好会に入っていました。なので風が吹いてくると、良い風〜、よく走りそうだわ〜と思ってしまうのですが、風の利用方について、人生に例えてみたくなったのでここで書いてみます。
ヨットは風の方向には進みませんが、標的に向かって斜めにジグザグに帆走することはできます。それによって、まっすぐの方向にたどり着くことができます。ずっと斜め45度に走っていくとまったく違う方向に行ってしまうので、何度もここぞという時に90度の方向転換をしなければなりません。
方向修正するにも風や波の様子を見極めるという作業をします。まさに人生のターニングポイントも同じこと。本当に自分の船を進めて人生の舵を握るのは自分であること、常に標的を見ながら進むことなど、まさに人生は舵取り「この船を漕いでゆけ、お前の手で漕いでゆけ、お前が消えて喜ぶ者にお前のオールを任せるな」と中島みゆきが歌うように人生の真髄なのだと思います。(笑)(正確にはオールだとボートになってしまいますが)
そこで、風を常に意識し、あまりにも強風が吹いているのに無理やり向かっていくことは沈(ひっくり返る)の恐れが高く、そういう場合は帆を休めて停船します。その結果として目標、進路を変えて逆風を追い風にしてしまうのも一つの手かもしれません。
目標へのこだわりは何なのか、それを手放してみると何が失われ何が得られるのか。自分は移動する船で、自由に舵を切れる存在なのだから。一番大事なものは何なのかを考えてみるのは今が最適な時期かもしれません。
それを踏まえて、私も自分のことを考える機会を持ちました。もちろん目標は変えずに進みます。改めて私の活動は使命だと認識しました。しかしその代わり目標を常に意識しつつも、進み方は超ジグザグでもオッケーとします。大きく横に走りながら、少しずつ高さを稼いで目標に近づければよしとすることにしました。スピードよりも安全。沈しないようにすることが肝心です。
船の手入れをして、長く快適に走れるようにすることも大切。本当に今は自分を見つめて色々なことを考えることができる良い機会だなと思います!