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BEAMSの広告でひとつ気になる点が。そして、気になった自分に驚いた。

2020年の5月に公開されたBEAMSの広告。

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※画像はこちらの記事から拝借しております。


飾り気のない素直な文章で、胸にすっと染みてくる。

とてもいい広告だと思う。


けれど、ひとつ気になった点があって。

それは、「男だったら結婚したいやつ」だ。

いまの世の中、このフレーズは性差別としてバッシングを受けるのではないか・・・?と思ってしまった。

しかし、調べてみても、とくに避難しているような記事はなかったので、差別的な内容として受け取った人は少数派なのかもしれない。

日本では法律上、同性同士の結婚ができないからなのだろうか?

男だったら付き合いたい、とかだとまた話が違ってくるのかもしれない。


そして、わたしは、このフレーズが性差別では?と思うと同時に、性差別だと思った自分におどろいた。


わたしが高校生か大学生のとき、これに似たようなセリフを女友達に言ったことがあった。

そのときは、冗談めかして言ったセリフだった。

しかし、いまは同性愛が広く認知されつつあり、冗談でもなかなか言おうと思えない。


自分でも意識していないところで、自分の感覚が昔とは変わっていることに気づかされた出来事だった。

変わった背景にあるものは、同性愛についてのニュースに日頃ふれたり、ドラマを見たりして、その感情に「共感」したことが大きいと思う。

わたしはいまのところ同性とお付き合いしたことがないので、ほんとうの意味ではその感覚を理解できてはいないだろう。

しかし、ストーリーを通して感情に共感するによって、同性愛が自分とはまったく無縁のもの、から、理解できるもの、自分にも起こりうるものに変化していった。


多くのニュースやドラマに触れたことが大きいと思うが、ひとつ認識を大きく変えた話がある。

それは、コテンラジオの『スパルタ人の性事情』の回で聞いた話だ。


スパルタでは、男性同士が付き合うことがふつうとされている。

また、美人やイケメンの価値観も現代と大きく異なり、強い人がモテるのだそう。


いかに世間の常識がちゃらんぽらんで、そんなのに縛られる必要がないものかよくわかる。(もっとも、この自由主義的感覚も、現代の常識にのっとった考え方なのかもしれないが。)



わたしたちは、他人と支え合い、混じり合って生きているので、世論に影響されること自体は自然なことなのかもしれない。

しかし、いかに自分の感覚が移ろいやすく、世論によって知らず知らずのうちに変化してしまうものなのか。そのことは意識しておこう、と思うような経験だった。

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