ベルギー留学:自由とリミット



時差ぼけにまだやられてます。
友達のお陰で21時まで起きていられたから明日には直るかな…?

こんにちは
昨日は授業を2つこなして、午後は親友と電話をしました。

授業はまだintroductionだから退屈だったけど、European History という授業はこれからなかなか面白くなりそうです。Social Scienceの学生の90%はヨーロッパ圏出身。だからほとんどの学生は高校の時にヨーロッパ史を習っているけれど、私は特化して習ったわけではないから学ぶことがたくさんありそう。リーディング課題も多いです。大変そうだけど、楽しみです。

そして、ヨーロッパの歴史、政治、社会学を学べば学ぶほど、
「日本の歴史、社会はどうなってるのかな?」と興味を膨らませている自分がいます。
私がベルギーで学んでいるのはeurocentric(ヨーロッパ中心主義)的な学問で、社会学は西洋哲学から派生しているけれど、日本社会の根幹にあるのは儒教や仏教ですよね。

だから日本についても学んでみたいことがたくさんあります。
そう考えるとわくわくします。

今日書きたいのは、午後に親友とお話して考えたこと。

彼女は高校時代からの親友で
お互い懲りずに物事に対してじっくり考えるタイプだから
オープンにしてどんな疑問、悩みも全て話し合うことができる仲です。


「自由」について考えました。

私の人生の中で「自由」は大きな憧れで
一番大切なテーマです。

でもそもそも「自由」とは何かなんて全然分からないし、
「いま私は自由だ!」なんて思ったこともありません。

私の考える「自由」はまだまだ漠然としているけれど、
1学期に大学生活で苦しんだ経験から学んだことがあります。

それは、自由は「物理的状態」だけではなくて「心理的状態」でもあるということ。

狭い日本社会から抜け出して
海外の伸び伸びした大学の環境で学べば
自分らしく自由に生活できる、
そう思っていたけれど
そんなことは全然なくて

社会の中で生きている以上、どこにいても
お金、親の期待、テスト、人間関係などいろんなものに束縛される。

1学期の私は金欠とexamに苦しんで焦っていたから、
自由なんて言葉は微塵も無かった。

それを乗り越えたのは、テスト期間に突然何かがプツンと切れたとき。
テストに受からなきゃ、
ここでやってゆくにはレベルがまだまだ足りないからもっと頑張らなきゃと
自分を追い込んでいたけど、

「自分を削って頑張りすぎてどうするの。自分を苦しめてまで誰の期待に応えようとしていて、何を得たいのだろう。」ということに気が付いて
今まで張っていた気持ちが一気に緩みました。

今私は学びたいことをこの大学で学んでいるから
もし今回パスできなくても
また次頑張ればいい。
自分のペースで学び続ければいいと
心が解き放たれた感覚がしました。

焦っている時は
自分の心に耳を傾けていないとき
自分を見失っているとき
何か(誰か)の期待に応えようとして頑張りすぎているとき。


自由とは、自分のペースでコツコツ日常を積み重ねること
つまり自分の「基準」で物事を評価し、行動を選択することではないでしょうか。

言い換えるとそれは、
「これはやる」「これはやらない」「ここまでは頑張る」「これ以上は自分を失うからやらない」とリミット(限界)を設定することでもあります。他者や社会に自分の可能性を依存させず、自らの価値基準でリミットを決めること。


リミットがあって初めて自由になれる、
今はそう考えています。

でも私はまだまだ未熟で
よく限界以上に頑張りすぎたり
他者の評価に振り回されて
自分を見失ってしまうけど

少しずつ少しずつ、
自分のリミットを知っていきたいです。





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