ゴリラ紀行文 ベトナム旅行編
どうもゴリラ不動産です。
今回は、不動産の事は少し離れて、旅の話をしようと思います。
コロナが蔓延する前、僕は初海外旅行に行った。
大学生の時は、周りの友達が卒業旅行でバリやヨーロッパ、ハワイなどに行くのを尻目に、アルバイト先の居酒屋、汚い控室で賄飯を食べながら、楽しそうに遊ぶ友達を涙ながらに、スマホで眺めていた。
「2番終わりました!!!!」大きな声で、劣等感と羨望を吹き飛ばしてから、早10年。念願の初海外旅行である。
もちろん乗るのは、格安航空である。ベトナムのダナンまで片道6時間。家のソファよりも座り心地が悪かったが、初めての海外旅行に心が躍り、多少の不便さなど、学生時代に味わった屈辱に比べれば屁でもない。
ベトナムは、南北に長い国土であり、今回訪れたのは、ちょうど真ん中にあるダナンという都市である。
なぜ初海外旅行がベトナムのダナンだったのかは、わからない。過去の自分に聞いてみたい。たぶん「安かったから」と応えるだろう。
そして、僕は初めて日本以外の土地に足を踏み入れた。
空港から降り立つと、現地のタクシードライバーが、「Grab!」「Grab!」とけたたましい叫び声を上げる。
いきなり、こんな熱烈歓迎を受けるとは、僕をBTSとでも勘違いしているのかな?と思っていたら、タクシーの配車アプリのことらしい…
熱烈歓迎を無視して、ホテルの送迎バスに乗り込んだ。
ベトナムの交通事情は驚きの連続であった。まず、あまり信号がないのである。そして、原付バイクに乗る人の数が多く、まるで魚のボラの群れである。さらに、驚いたのは、クラクションの音。街中が騒めいているが、その遠因は、このクラクションである。兎に角、皆よく鳴らすのである。
彼らはクラクションを鳴らすこと、鳴らされることに慣れ過ぎているのである。島国から来た東洋人の僕は、いちいち「プップーー!」という音に反応してしまい、そして、「あっ!すみません。。」と頭を下げてしまう。
いきなり、カルチャーショックを受けたが、これが海外の面白いところなんだなと、一人納得する。異文化いいじゃん!である。
すると、バスはホテルに到着した。ホテルは安定の日系ホテルでフロントも日本語オッケーである。異文化怖いじゃん!である。
ダナンの街並みは、比較的整備されており、外資系のホテルが軒並み建築中であった。
特に海沿いのリゾートホテルは、資本主義を詰め込んだような綺羅びやかなホテルからカジノまであって多くの観光客で賑わっていた。
ただ、今回の目的地は、資本主義を詰め込んだような場所ではなく、サンワールド バナヒルズという遊園地なのだ。
タクシーで30分ほど、当たり前にボラれながら、目的地に到着した。
中国っぽいエントランスの様な建物を通過して、ケーブルカーに乗り込む。
このケーブルカーが凄かった。あれ?いつまで乗るの?到着地が見えないのである。ベトナムの密林を眺めながら、20分。高所恐怖症の人には拷問である。
それもそのはず、このロープウェイは、ギネス記録を有する世界最長・標高差を誇るロープウェイなのである。全長5,801m、標高差は1,368m。
そして、辿り着いたのは、ポツンと一軒家ならぬ、ポツンと遊園地である。