初釜稽古始之儀2022-壬寅-
本年1月8日から10日の3日間にわたり開催した初釜稽古始之儀2022のレポートをお届けします。
※別途、1月16日に開催した初花生け始之儀2022のレポートもゆるりとお届けしますので、楽しみにお待ちください。
と、いきりなですが、コロナ禍の影響から会場使用の自粛が年初に告げられ、急遽、平素の稽古場にての開催へと変更せねば!
おおー!どうする?という展開からスタート!
年末年始に、バタバタと畳と襖と障子をすべて新調するという荒技を決行しまして、かつての小学校時代の先輩のお父様が畳屋さんという縁から、熊本八代のい草畳を入れていただき、奇跡的なスケジュールで生まれ変わった11年目の星窓にて
無事に開催という運びに。
ふぅ〜と息つく時なく、いちばん楽しい虎寅とらの置物や、初釜恒例の景品はじめ諸準備へと、いざ!それで見つけた虎屋さんにも展示があった、こちらのお虎様をお迎えに。
計3日間、各日6人、11人、14人の少人数ずつで開催しました。欠席者も今年は多くて、少し残念ながら丁度良い規模感に。
そして必ず、オープンニングは「組香」から始めるのが星窓流の恒例!当たるも当たらぬも、鼻次第(笑)
毎年、お題も変えていて
今年のテーマは歌会始のお題が「窓」だったこともあって、「北窓三友」より趣向を引っ張って来ました。
琴(音楽)、酒、詩
※唐の白居易が詠んだ心の師で友の好んだもの。詩は陶淵明。琴は栄啓期。酒は劉怜。
初釜というと、食事時間が最大の楽しみ!
昨年は、鎌倉の喜心に頼みましたが、今年は日ごろもお世話になっている宇豆基野さんにお願いしました!
お腹いっぱいになると、さて、やっとこさ
濃茶点前になりますが、その前に!
一番大事な、あのお餅!食べないと。。
お点前は、星窓最古参の生徒さんと、一番遠くから通ってくれている生徒さんが頑張ってくれました!嬉しいですね。一所懸命、練られる立ち振る舞いこそ、最高のおもてなしです。
復活の第一弾は、「新潟」から
-越雪ノ贈りもの-ということで、たまたま星窓教室で別々のルートから入った生徒さん同士が、高校が同窓ということで、両日ともにサポートし合いながら、楽しくて美味しいおもてなしをしてくれました!
毎年、どんどん最後の景品が豪華になる
星窓の初釜大抽選会!ちょっと11年目の元の1のスタートということで、これまでの抽選方法に一味加えまして行うことに!
ひとつが、皆さんの頭の上を鈴を持った子どもが3周鳴らす!ご利益を平等に致します。
それに加えて、最終日は来年に向けて運試しながらも少し実力勝負運を
抽選に取り入れてみました!
百人一首のなかの姫と坊主だけをランダムに混ぜて、抽選で当たっても、それで当たりではなく、
二段階方式で、「坊主!か姫!か」を宣言してから山からめくり、言った通りのが出れば、ようやくそこで当たり!
姫!と宣言して、坊主をめくった場合は
次の景品まで待機へ逆戻り。
懐紙の当たる低い賞の時は、回避できる可能性もあるという新感覚な抽選会になり、大盛り上がりでした!
星窓初釜って、この最後の大抽選会に
みんな、かなり気合い入ってます!(笑)
ただ、不思議ながら
毎年、必要な人のところへ景品は渡っていきます。モノにも想いがあるのですね、きっと。
ということで、2022年も無事にスタートが切れました。ぜひ来年のうさぎの年は、いよいよ年男なので、ぜひ沢山の方と初釜の記念を残せたらなと想いが募ります。
さあさあ、
どんな歳にする?トライする〜?(笑)
皆さんにとって
よき旧正月をお過ごしください。
幸せな一年になりますように。