現代語訳 論語と算盤
内容
新1万円札の顔となる渋沢栄一が著した、国民的ベストセラー
1番読みやすい現代語訳! 65万部突破!!
いまこそ全ての日本人必読の最強の古典
指針なき現代においてわたしたちは「どう働き」「どう生きる」べきか?
迷ったとき、いつでも立ち返りたい原点がここにある。
各界のトップ経営者も推薦
あなたの仕事観を変える本。東洋の叡智がここにある!
――岩瀬大輔氏
資本主義に対する彼の思想は、時代や国境を越えている
――佐々木常夫氏
“道徳に基づいた経営"という発想には学ぶべきことが多い
――新浪剛史氏
資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一。
「論語」とは道徳、「算盤」とは利益を追求する経済活動のことを指します。
『論語と算盤』は渋沢栄一の「利潤と道徳を調和させる」という経営哲学のエッセンスが詰まった一冊です。
明治期に資本主義の本質を見抜き、約480社もの会社設立・運営に関わった彼の言葉は、ビジネスに限らず、未来を生きる知恵に満ちています。
第1章:処世と信条
第2章:立志と学問
第3章:常識と習慣
第4章:仁義と富貴
第5章:理想と迷信
第6章:人格と修養
第7章:算盤と権利
第8章:実業と士道
第9章:教育と情誼
第10章:成敗と運命
平等は、ケジメや礼儀、譲り合いがなければならない (P.29 第1章)
憎しみながらも、相手の美点を知る (P.69 第3章)
お金とは大切にすべきものであり、同時に軽蔑すべきものでもある (P.103 第4章)
物事が滞ってしまっているのは、決めごとが多すぎるからである (P.113 第5章)
自分を責めて、他人を責めるな (P.137 第6章)
孝行は強制するべきものではない (P.185 第9章)
自分ができることをすべてしたうえで、運命を待て (P.208 第10章)
なぜいま『論語と算盤』か
ここで現代に視点を移して、昨今の日本を考えてみると、その「働き方」や「経営に対する考え方」は、グローバル化の影響もあって実に多様化している。「金で買えないモノはない」「利益至上主義」から「企業の社会的責任を重視せよ」「持続可能性」までさまざまな価値観が錯綜し、マスコミから経営者、一般社員からアルバイトまでその軋轢の中で右往左往せざるを得ない状況がある。そんななかで、われわれ日本人が、「渋沢栄一」という原点に帰ることは、今、大きな意味があると筆者は信じている。この百年間、日本は少なくとも実業という面において世界に恥じない実績を上げ続けてきた。その基盤となった思想を知ることが、先の見えない時代に確かな指針を与えてくれるはずだからだ。
(本書「はじめに」より抜粋)
本書は『論語と算盤』(1916年)の現代語抄訳版です。