見出し画像

『源氏物語の時代』一条天皇と后たちのものがたり

『源氏物語の時代』一条天皇と后たちのものがたり

山本 淳子 (著)
朝日新聞出版

内容
『源氏物語』を生んだ一条朝は、紫式部、清少納言、安倍晴明など、おなじみのスターが活躍した時代。藤原道長が権勢をふるった時代とも記憶されているが、一条天皇は傀儡の帝だったわけではなく、「叡哲欽明」と評された賢王であった。皇位継承をめぐる政界の権謀術数やクーデター未遂事件、当時としてはめずらしい「純愛」ともいうべき愛情関係。ドラマチックな一条天皇の時代を、放埓だった前代・花山天皇の、謀略による衝撃的な退位から書き起こし、現存する歴史資料と文学作品、最新の研究成果にもとづいて、実証的かつ立体的な「ものがたり」に紡ぎあげる。『源氏物語』が一条朝に生まれたのは、決して偶然ではない。

感想
直接、こちらの本の中身とは関係ないことも含めての感想とします。

学生時代そして実際に指導している時に感じていたのは、
源氏物語自体を古典の教科書に載せていいのだろうか、テストで出題してもいいのだろうかということでした。
実際に、生徒の前でも興味を持ってもらうために、そういうことを伝えたりしていました。
中身を知っている方であれば、少しは賛同していただけるだろうか。

今回の本は、『源氏物語』自体を取り扱ったものでなく、
『源氏物語の時代』つまり、一条天皇付近の時代を扱ったものです。
私は当時読んだときも再読したときも、高揚するともに、緊迫感を伴い、
一気に読み進めたいと思いながらも、味わいながら読んで行きました。
ちょっとだけ伝えるとするのであれば、一条天皇を始めとする登場人物の新たな一面を知ることができたとでも言えばいいでしょうか。


大河ドラマ『光る君へ』が始まるまでに一読しておいて欲しいです。


いいなと思ったら応援しよう!