【清少納言・百人一首】
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
(清少納言・百人一首)
この歌は、藤原行成とのやり取りの中で生まれたと伝え聞いている。
親友止まりだったのか、それ以上の関係だったかは何とも言えないが、
行成の優秀や性格から考えると、清少納言とのやり取りは、
たいへん有意義なものだったと考えられる。
清少納言は先日話題に出した中宮定子に仕えていた。
「香炉峰の雪」という当意即妙の所など、その博学さを定子は愛でていたのだろう。
彰子に仕えていた紫式部と比較されることは多いが、実際は仕えていた時期は異なる。
定子が崩御なされた後に清少納言は宮仕えを止め、その後、紫式部は宮仕えを行っている。