わたしの恋の相手
恋愛ものの話を書かせていただくことがある。そのたびに思うのは「ラブロマンスを描くには、私はかなり恋愛が下手なんだよな」ということだ。
そもそも大学を卒業するまで「この人の事が好き!絶対にこの人じゃなきゃダメ!」みたいな気持ちになって悩む、みたいなこともなかった。
誰かに告白してもらったら、付き合ってみる。なんとなく恋バナになったらこの人の名前を挙げてみたり……仲良くなってみたいなの延長くらいで恋愛風のことをしてきて、23歳で「あれ、これがもしや恋心ってやつでは!?」とようやく腑に落ちるような人生だった。(まだ人生を語るには全然生きていないと思うし、この価値観もいつかは覆ってしまうかもしれないけど)
10代は簡単に「気になる人」をあげられたのに、20代になったら難しくなって、「人を好きなれるのって、もしや奇跡かもな」と思った。
だから、恋多き人だったり、恋人のために心を病んだりする周りの人たちを見て「なんて羨ましいんだろう」と思っていた。
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