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動物の旅立ちの感覚

ぼくら飼主は、共に暮らす動物の旅立ちがそろそろかな


って気づくこともあれば、気づかないこともある。


この感覚って経験を積まないとわからないかなってぼくは思ってる。


ぼくが獣医になって31年。

31年動物の死を経験してきて、感覚的にわかるようになった。


動物の不思議もあって、たまに外れることもあるけどだいたいわかる。


この感覚的なものを文字にするのは難しいんだけど


看取る時の参考になればと思う。


食欲がなくなって、元気もなくなり、寝てる時間が多くなって、水も飲まなくなって


毛艶が悪くなって、脱水して毛がバサバサになって、顔が痩せて


唾液の分泌が少なくなって、口の中が渇いてきて、筋肉が落ちてよたよたして、意識が朦朧としてくる。


この辺りは見た目はわかりやすいと思うんだけど


目力がなくなり、覇気がなくて、生きる気力が見えなくなって


存在感がなくなって、何か訴えるような顔になって、魂が抜けたような状態になる。


この辺りは感覚的なところだから


動物の旅立ちを何回か経験しないとわかりにくいかもしれない。


言葉でのコミュニケーションがとれない動物からのメッセージは、感覚を鍛えるしかない。


ぼくはアニマルコミュニケーターの人のように動物と話すことができないし、オーラも観れないから(笑)


動物との対話は、動物を観察するしかない。


日々、動物を触って、手から伝わってくる感覚や


目で見て動物の姿、立ち方、筋肉の動き、顔の表情、目力、覇気。

動物から発する匂い。


などから動物の状態を診て判断することになる。


飼い主さんも共に暮らす動物の日々の状態をよく見て


その子からのいろんな角度から送られてくる様々なメッセージを受け取って感覚を磨いておくといい。


いつもと違うことに気づきやすくなる。


動物の状態が悪い時に冷静に動物からのメッセージを受け取ることが難しくて、覚がわかりにくくなるけど


それでもメッセージを受け取る訓練をして感覚を磨いておくと


「もうそろそろ逝くね」と言うメッセージがわかるようになるよ。

ならんかもしれんけど。笑

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