動物が病気を治すために
動物が病気を治すためにがんばって食事を食べるとか、痛い治療を我慢するとか、イヤな薬を飲むとかはない。
食べたくない時は食べないし、痛いものはイヤがるし、イヤな薬は拒否する。
自分がなんちゃら病になっているからがんばって治すって言う考えはないし
ぼくら飼主のためになんちゃら病を治すって言う考えもない。
ぼくら飼主としては、食事を食べないと病気が治らないし
体力が弱ってしまうし、死んじゃうから病気を治すためにも
ぼくら飼主のためにも食べてほしい。
人間は病気を治すために食べたくなくても食べるし
親や家族に「食え食え」言われるからがんばって親や家族のために食べる。
でも動物は食べたくない時は食べないし
病気を治すためとか、ぼくら飼主のために食べるということはない。
そうなるとぼくら飼主は、心配になってムリにでも食べさせようとする。
受け入れて食べる子もいれば
頑として口を開けず食べない子もいる。
口を開けずに食べない子は獣医療的には流動食を
第2前臼歯と第3前臼歯の間から注射筒を使って流し込んで、食べさせるようにするけど
そこまでしなくてもそれはその子の意思であり、その子の意思を尊重しても
いいんじゃーないのかなー
ってぼくは思ってる。
そんなに頑として食べない子は、ムリに飲ませると誤嚥しかねない。
その子はちゃんと意思表示をしているんだから、そこまで食べたくない理由があるんだと思う。
それよりも自分で食べたくなるようにしてあげるのが、ぼくの仕事だと思ってる。
なんて偉そうなこと言ってもうまくいかないこともあるけどね。(笑)