動物が病気になった理由
動物が病気になるとぼくら飼主は
あれが悪かったのか
これが悪かったのか
あれしたからか
これしたからかと
動物が病気になった理由を探そうとする。
抱っこしていて、落ちて足が折れたとか
ボール投げをスゲーして、前十字靭帯を断裂したなどのアクシデントや外傷的なものは、原因がわかるけど
内科的なものや椎間板ヘルニアのような病気は理由がわからないことが多い。
慢性腎臓病になるのも、年齢的なものもあれば、免疫的な問題もあったり
膵炎になるもの、あれを食べたからなのか、これを食べたからなのか、なんてわからないし
癌になるのもなんでかなんて、わからないことがほとんど。
それでもぼくら飼主は、理由を知りたいし、探したくなる。
一生懸命ネットで調べて、それらしい理由が書いてあると
それが理由だと思うかもしれないけど
自分のところの子が、同じ理由かどうかなんてわからない。
探してもわからないし取ってつけたような
理由を後付けすることはできたとしても、ホントかどうかわからない。
そうなんだけど、ぼくら飼主は理由を知りたい。
大変申し訳ないんだけど、獣医だからと言ってもわからない。
なってしまったものはしょうがない。
理由がわかっても、後戻りすることはできない。
今できることを懸命にするしかない。
今、何がしてあげられるのか?
今、ベストな方法は何か?
ここまではできるけど
これ以上はできないなど
飼い主としてどこまでできるのか?
現状と先を見据えて、今できることに集中する。
わからない理由を探す時間を費やすより、目の前の共に暮らす動物との時間を大切にしてほしい。
それが共に暮らす動物のためになる。