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猫の糖尿病の新しい治療薬

猫の糖尿病の新しい薬が発売されて


その薬のセミナーが開催されたので、参加してきたんよ。


猫の糖尿病の治療って、今まではインスリンの注射を打って


コントロールしてたんだけど新しい薬は飲み薬になる。


インスリンの注射は、1日2回毎日決まった時間に打ってもらう必要があって


これが結構大変で、前後1時間以内には打つ必要があるのさ。


例えば朝7時に打ったら夜7時に打つんだけど、夜6時から8時までの間に打ってもらう。


残業もできないし、飲み会にも行けないし、遊びに行って遅く帰ることもできない。


誰か家族で打ってくれる人がいればいいけど


1人暮らしや他に打ってくれる人がいなければ難しい。


尚且つ、インスリン注射は低血糖にならないか、注意が必要になる。


低血糖になった状態を放置すると亡くなってしまうこともあるから、注意が必要なのさ。


今回の新しい内服は、1日1回でいい。


朝7時に飲ませたら、次の日の朝7時に飲ませれば、いいので今までより楽。


低血糖になる心配がないので飲ませた後もみてなくて、いいので安心できる。


糖尿病の猫のインスリン治療は、血統曲線と言って、1日の血糖値の変動を確認して


インスリン量を決める必要があったんだけど


この血統曲線を測定するのが

今は、フリースタイルリブレを使って行うので


そんなに大変じゃーなくなったけど


昔は、入院してもらって、2時間おきに採血して血糖値の測定してって、寝ずにやってた。


新しい飲み薬はその血統曲線を測定しなくてもいい。

これは獣医師にとってもありがたい。


糖尿病の全ての猫がこの薬を使えるわけじゃーないけど、飲み薬と言う選択肢が増えたことは


猫にとっても飼い主さんにとってもいいことだと思う。


これから糖尿病になった猫の治療の選択肢に飲み薬は追加されていくから


この薬が適応になる子は、今までより格段に治療が楽になっていい。


猫に優しい治療薬が開発されるのは、いち飼い主としてうれしい。


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