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動物の誕生から旅立ちまで

人は、生まれるのも病院、死ぬのも病院と病院とは切っても切れない。


コロナでだいぶ自宅で旅立つ人も増えたけど、それでも病院の方が多い。


生まれる時から死ぬまで、病院にお世話になる。


犬猫は、帝王切開は動物病院でするけど、自然分娩は家ですることが多い。


最近、帝王切開することなんてないなー。


若いスタッフは帝王切開に立ち会ったことはないし


子供を取り上げた後の処置もしたことがないから


今、帝王切開があるとパニクるだろうなー。


生命の誕生に関わる感動を体験することは、今はないね。


一時期、骨盤が小さい子ばっかりで


帝王切開ばっかりになってた時代があったけど


今は、ほとんどの子が避妊去勢手術していて


個人で交配させて、自宅でお産をするって言う人はいなくなった。


レントゲン検査して、頭数確認して、お産に備えて指導して


産まれたら母親のチェックと新生児のチェックをするなんてことはないから


犬猫の新生児に触ることもなくてさみしい。


犬猫は、旅立つ時は病院のこともあれば、家で旅立つ時もある。


ぼくの病院では、犬猫が病院で旅立つことは、ほとんどなくなって


生まれるのも病院

死ぬのも病院


ってことはなくなった。


昔は、ゆりかごから墓場まで関わっていたけど、動物病院の役割もだいぶ変わってきたなって思う。


出産に立ち会ったり、死に立ち会ったりと


動物の生死に関わることが少なくなり


動物病院の役割が、病気の予防、病気の治療がメインになってきて


どんどん動物全体を生涯をかけて診ると言うより、今の病気にフォーカスしてしまい


健康診断でちょっと参考値より、高かったり、低かったりすると病気に仕立てられて薬を飲ませるようになってきている。


動物をがんじがらめにして、生きにくい世の中にしないようにしなければと思う。

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