高齢動物に複数の病気が
動物も高齢になるといろんな慢性疾患になってることがある。
慢性疾患って治らないから、ずっと薬を飲んでコントロールしていかなきゃいけない。
心臓病や慢性腎臓病、慢性膵炎、甲状腺の病気、関節炎などなど
薬を止めることができないよねー。
あれもこれもあるとあれの薬もこれの薬も飲まなくちゃいけなくて、薬がもりもりになる。
更にはこれにサプリメントも飲んでる子も多くて、まぁてんこ盛りになってる子も多いね。
西洋医学の治療は、病気ごとに薬を飲まなくちゃいけないから
心臓病の薬3種類
腎臓の薬、サプリメント4種類
慢性膵炎の薬1種類
甲状腺の薬1種類
関節炎のサプリ1種類とかになると全部で、10種類の薬やサプリを飲むことになる。
これが全部血液の中に入って臓器に届いて肝臓で代謝して、腎臓での排泄がどこまでできているのか?
どれだけ負担がかかっているのか、考えないといけない。
動物のことよりも病気の方がメインになって
病気の臓器のことだけを考えてしまう。
高齢になると代謝も落ちてきて、排泄も低下すると薬の副作用が強く出る。
体をよくしてるのか
薬漬けにしてるのか
わからなくなる。
病気があれば治療することは大事なんだけど
高齢になればなるほど、病気の治療も優先順位をつけて治療した方がいいとぼくは思ってる。
複数ある病気の全てを治療することがいいことなのか
命にかかわるような薬は飲まないといけないけど
今の体の状況を考えて、それに合わせた治療をして、体の負担のことも考えて
なるべく薬の量を減らす努力をすることも獣医の役目だとぼくは思う。
終末期になると薬を減らすだけでも元気になることもある。
病気は、複数あってそれぞれ病気が独立してるんじゃなくて、体は1つで全部つながっているからね。
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