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RE:LIFEワークショップ ステップ10「事実と解釈を区別する」とは?

こんにちは!
100年の休日にバカンスで地球に来ている宇宙人こと、蔀(しとみ)晋輔です。

前回は「苦悩」の原因についてお話ししました。
今回は、その原因である「事実」と「解釈」を区別するためのワークをしていきます。
それともう一つ、その解釈をした裏側にある自分の本音についてのワークもしていきますね。

まずは、「事実」と「解釈」についてのワークです。
下記の文章は「事実」でしょうか。
それとも「解釈」でしょうか。
一問ずつ解説していきますので、自分なりの答えを決めてから読み続けて下さいね。

一問
〇あの人が私を無視した

答えは「解釈」です。
「あの人に話し掛けたのに返事がなかった」というのは「事実」ですが、無視をしたというのは自分の「解釈」です。
話し掛けられたことに気づかなかっただけかもしれませんし、何か考え込んでいたからかもしれません。

二問
〇上司に暴言を浴びせられた

答えは「解釈」です。
「上司に“お前は自分に甘いからダメなんだ!”と言われた」というのは「事実」ですが、暴言を浴びせられたというのは「解釈」です。
上司が個人的な腹立たしさからそういう言葉を言ったのか、部下を想う愛情から言ったのかは不明です。
また、その口調がどんな口調だったかで解釈も変わってくるものです。
(余談ですが、ハラスメントの問題は言われた方がどう解釈したかによって決まる面がありますが、ここでは心理学的な立ち位置から話をしますのでご容赦下さいね)

三問
〇子どもが甘えてきた

答えは「解釈」です

「子どもが眠たいと言いながら抱きついてきた」や「子どもが“おもちゃを買ってほしい”と言ってきた」というのは「事実」ですが、甘えてきたというのは「解釈」になります。
甘えてきたのかどうかは分かりません。
親とのコミュニケーションのつもりかもしれませんし、親を喜ばせようという気持ちが強く、甘えるという意識がないかもしれません。

四問
〇同僚に「いい加減にしろよ!」と言われた

答えは「事実」です。
これが「同僚に叱られた」「同僚に傷付けられた」などになると「解釈」になります。

五問
〇待ち合わせの時間になっても彼女は来なかった

答えは「事実」です。
これが「彼女は時間にルーズだ」「彼女は僕との約束を軽く見ている」などになると「解釈」になります。

六問
〇あの人に傷付けられた

答えは「解釈」です。
「あの人に“君は性格が悪い”と言われた」なら「事実」ですが、傷付けられたというのは「解釈」です。
自分が傷付いたというだけの話です。
同じことを言われても、冗談だと受け取って傷付かない人もいますし、同じ様に傷付く人もいるでしょう。

以上になります。

なかなか難しく感じてしまった方もいるかもしれませんね。
「事実」は一つしかなく、「解釈」は人の数だけあるものなんです。

ここで誤解しないでほしいのは、何事も「解釈」をするのはダメで「事実」だけを見なければならないと言っているわけではありませんよ。
「解釈」はしていいんです。
ただ、大切なのは・・・・・

自分はこの様に解釈をしているな!

ということに気づくことなんです。
どんな「解釈」をしているのか「自覚」することが大切なんですね。

私は無視をされたと感じている
私は否定されたと受け取っている
私は甘えてこられたと感じている
私は注意をされたと受け取っている
私は軽く見られたと感じてイライラしているんだ
私は軽蔑されたと感じて傷付いているんだ

それらを自覚することで、相手の気持ちを察することができる様になっていきます。
また、何よりも「命からのメッセージ」を受け取るトレーニングにもなります。
日常の中で、「事実」と「解釈」を意識して区別してみて下さい。
客観的な視点も育まれますし、客観的な言動も取れやすくなっていきますよ。

では、もう一つワークをします。
次の様な「解釈」をして心が動いた時の、自分の本当の気持ちを答えて下さい。
自分の気持ちですが、顕在意識側の気持ちではなく潜在意識側の気持ちです。
自分では気づいていない、もう一人の自分の気持ちです。
それは言語化できない気持ちかもしれません。
心の奥底で感じている感覚と言えるかもしれません。
これも自分の答えを出してから読み続けて下さいね。

一問
〇「あの人は凄い!」という憧れの気持ち

答え
「自分もあの人と同じ要素を持っている」と感じている。

二問
〇「この人とは分かり合えない!」という怒りの気持ち

答え
「本当は分かり合って仲良くなりたい」と思っている。

三問
〇「あの人の様になりたい!」と思い嫉妬している

答え
「自分もそうなれる」と感じている。

四問
〇「子どもの将来が心配!」で子どもを叱っている

答え
子どもに対して「自分が安心したい」という気持ちがある

さて、いかがだったでしょうか?

後半のワークに関しては人間の深層心理の部分ですので、次回に深く掘り下げてお話ししていきますね。

あなたは「事実」と「解釈」を区別できていますか?
そして自分の「解釈」から、どんな自分がいるのか?
考えたことがありますか?

気軽に意見や感想をいただければ嬉しいです。
synergy@bcc.bai.ne.jp

RE:LIFEワークショップのご紹介
https://synergy-ark.com/relife/index.html

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