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金だけのために働いてみて思ったこと


お金を得るために働く。

これは確かに一つの真理だと思う。


私自身大学生になってから

自分の生活費を稼ぐために

アルバイトをしていた。


ただ、働くというのは

自分の時間を売っているわけだから

どうせなら給料が低くても

少しでも自分が

楽しめそうなところで働いた方が

働いている時間の充実感も

合わせてみたときに

満足度が高いはずだ

と私は考えていたので、

自分の好きな職種や物に関われる

アルバイトしかしてこなかった。


さて、そんな私が

金のためだけに働くことになった。


大学の休学期間中、

ニュージーランド旅をするために

まとまった金額が必要だったからだ。


国内2か所で2ヶ月ずつ、

リゾートバイトをした。

お金のためと割り切って、

とにかく時給の高いところを選んで働いた。

計4ヶ月のリゾートバイトを経験して

思ったことは、


金だけをモチベに働くことは、

本当に本当に本当に、

ほんっとおおおおに

クソつまらない。


ということだった。

そして4ヶ月間の金目的だけの仕事を経て、

今まで以上に

自分なりの働く上で大事にしたいことを

明確にすることができた。


以下、

私なりの働く上で大事にしたいことについて

リゾートバイト経験を交えて

共有します。



金目的だけに働くとこうなる


リゾートバイト1か所目では、

スキーリゾート地レストランのホール。

2か所目では、

温泉旅館で朝食と夕食会場の

食事出しなどをした。


もともと接客は得意だし好きなので

主な仕事内容自体に

苦痛を感じることはなかった。


働いた2か所とも、

職場の人間関係も良い方だったし

賄いも美味しかった。

連勤や残業が続いたりして

キツいときもあったが、

それも契約の範囲内だったし、

リゾバの中ではまだマシだったと思う。


給料も、人間関係も、その他待遇も、

全部悪くない。

むしろ客観的に見てかなり良い方。


それでも、

私は毎日の仕事に病みそうだった。


毎日毎日毎日、

同じ時間に同じ場所で

マニュアル化されたことの繰り返し。

いくらでも私の代わりがいるような仕事を

お金のためだけに淡々とこなしていく。

時計をしょっちゅう見ては、

心の中で退勤時間を待ち続ける。

退勤後や休みの日は疲れ果てて、

寝るか、

意味もなくスマホをいじるので精一杯。

(どこかで聞いたことある疲れた社会人が言うようなセリフだが、これは本当だと実感した)


給料日には、

お金を貯めているはずなのに

こんだけ頑張ってるんだから

ちょっとくらい良いでしょ、と

お菓子やら化粧品やらを浪費する。

そんな自分に嫌気がさすと同時に、

またお金が欲しくなる。


ただただ時間の流れに合わせて

自動的に身体が動いているだけ。

マニュアル以上のことは求められないし、

そもそもお金のために働いてるだけだから 

決められたこと以上のことを

やろうとも思えない。


内側から何もエネルギーが湧かなくて、

自分の心が枯れていきそうだった。


短期間のお金を稼ぐための仕事なんだから

そのくらい割り切らないとやっていけないよ

というのは分かっていたが、

それでも、


お金のためだけに働くというのは

こんなにもつまらなくて、

自分が自分でなくなっていくような

エネルギーを吸い取られてしまうような、

心が枯れていくようなことなんだと

身をもって感じた。


仕事をする上で大事にしたいこと


リゾートバイトを経験して、

今まで以上に

給料より待遇よりなにより、

自分自身がその仕事を楽しいと思えるかが

仕事をする上で

私が1番大切にしたいことだと分かった。

リゾバで経験したような

日々淡々とマニュアル通りに働くことや

自分にとって興味のないものを

人に提供するような仕事は、

私にとっては楽しい仕事とは思えず、

むしろストレスでしかなかった。

もっと自分の身体、心、頭を

フルで働かせられるような仕事の方が、

私は楽しい。


自分が好きだなと思うものや

大事だなと思う価値観を人に届けて、

人と人とが心で繋がれる仕事の方が、

私は楽しい。


振り返れば、

大学時代にアルバイトをしていた花屋も、

低時給だし肉体労働だけど

大好きな花に囲まれて、

お花が好きなお客さんや

大切な人へお花を贈るお客さんのために
 
働けるのが本当に嬉しくて楽しかったから

続けられた。


働く上で、金が全てじゃない。

金よりも大事なことがある。

これは本当だ。


金だけのために働いたおかげで、

もしそんなの綺麗事だと

誰かに言われたとしても

揺るがないくらいにはそう確信できた。


それでも働く上で求めたいこと


お金だけのためではなく
自分が楽しめることを仕事に!

そうは言っても、

それだけでやっていけるほど

現実は甘くはない。

それは給料の高い低いの問題ではない。

お金は、最低限あれば

やりくり次第でどうにでもできる。

お金は増やそうとするよりも

何に浪費しないかを考えた方が早く貯まる。

(これもニュージーランド旅を通して身をもって学んだのでまた別途記事にしたいと思う。)


働くうえで給料より大事なこととは、

自分に合った勤務時間帯。

自分の心と身体が健康でいられるための

自分に合った勤務時間帯があるはずだ。

私の場合は、

リゾートバイトで経験したような

夜遅くまでの仕事を7連勤することや

朝早く出勤し、

昼休憩を挟み夕方から夜に出勤する、

いわば中抜け勤務は

心身共にダメージを食らった。


それがどんなに楽しい仕事だったとしても、

働こうとは思わない。


ちなみに労働時間に関しては

オーバーワークはもちろん問題だけど、

楽しいと思えることを仕事にしていたら

多少の残業は負担に感じないのではと思う。

実際、自分が好きで働いていた

学生時代のアルバイトはそうだった。

(まだ社会人経験もなく、子どももいないしお気楽な若い独り身だから言えることでもあるのは重々承知だが。)


結局何が言いたいかというと、

取り憑かれたようにお金ばかりに目を向けず

その働き方で、

自分の心と身体は健康でいられるだろうか?

ということを考えるのも

ひとつ大事なことじゃないか、

ということ。


これから社会人として働くうえで、

私は自分の心と身体が健康を保てる

勤務時間帯を1番重視したい。



「楽しくて勤務時間も自分に合う最高の仕事」


なんて、

綺麗事すぎる。

そんな仕事あると思ってんのか、

舐めんなよ!

と思われそうだし、

私も自分で書きながら

100%信じきれてないところはあるけど、


もうお金のためだけに働くなんて

つまらない時間の使い方は

2度としたくないし、

自分の心と身体をすり減らしてまで働くのも

2度とごめんなので、

実現させるしかない。


私は将来的に独立してやりたいことがあるので、

その時には

この天国状態の職場環境を絶対叶えたい。


しかし大学卒業してすぐは、

やりたいことで独立するために

必要なスキルがあるので、

それを得るためと

世間一般的な社会人経験を得るために

(世間一般の事を何も知らずに自由を振りかざす人にはなりたくないから)

一旦企業に就職したいと思っている。


まあ、私が掲げたような

そんな完璧な職場、ねーよというのが

現実だろうから、

何も実力がないうちは

将来必要な力を養うためと思い、

できるだけ苦労は買って出よう 

とは思っているが。

でも、誰にどう言われても、

これだけは言い切れる。

金のためだけになんて働くな。


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