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風まかせ・成り行きまかせ「ビジネス書編集者・備忘録」②──「ペースメーカー編集者」になる!! 宣言

noteユーザーの皆さま

  こんにちは。
下町書房です。

編集者(書籍)の仕事は、著者さん(書き手)がいて、初めて成り立つ。

担当するビジネス書は、ページとして数えると240Pぐらいのものが多い。その文字数は8万字以上だ。

そこには、著者さんが毎日の暮らしを通して見たこと、感じたこと──

あらゆる感情のフィルターを通してアウトプットされたエッセンスが自由に表現される。

その動機づけになるのは、ちょっとした世の中に対する違和感、怒り、苦しみもあるだろうし、感動、喜び、うれしさもあるだろう。
その表現方法も、感情の動きを吐露したもの、経験に論理的な裏付けをつなげ一般化したもの、とさまざまだ。


ここでは「著者さん」と一括りにしたが、その生き方や考え方に何一つ同じものはない。それぞれが紡いできたものであるのだから──。

編集者の仕事は、こうした著者さんたちを見つけ出し、書籍化することだ。

ただ編集者の仕事は、著者さんを発掘することだけではない。

著者さんの思いや考えや提言を文字としてアウトプットするときに、どう表現しようとしているのか、すべての話を聞くことから始まる。

そして、それをどうワタシが感じたのか、さらにどんなことをもっと知りたいのか、ひとりめの読者として感想を伝えたり、アイデア出しをすることも大事な仕事だ。
1冊の本として完成することがゴールだとしたら、そこを目指し、編集者はともに走る「伴走者」でもあるわけだ。


ブログを書きながら「こんなプロセスが面白くなってきて、この仕事を続けてきたのだなぁ」と自覚ができて感慨深いのだが、あくまでも本づくりの主体者は著者さんなのだと改めて思う。

「編集者は伴走者なのである」

だが、

「ただ伴走することが役目ではない」のも事実だ。

どんなイメージかと言えば、

マラソン競技に、ペースメーカーと呼ばれるランナーがいる。
レースを高水準で進め、選手がより良い成績でゴール(参加者の目標設定をサポート)できるように、先導する役割を果たすことを役割とするランナーのことだ。
ペースメーカーランナーがいることでゴールを目指すランナーが、必要以上にライバルのランナーことを意識して自分のペースを乱すことを阻止できるメリットもあると言われている。

まさに、編集者も

「著者さんのペースメーカーとしての役割を果たす」伴走者なのではないか。

こうした思いもあり、最近は著者さんとお目にかかったら、最初に「編集者として伴走してもいいですか」とお話したあとに、「ペースメーカー編集者として頑張ります!」と、ひと言添えることにしている。

次は、「ペースメーカー編集者」として大事にしていること、について触れてみたいと思う。

では、次の記事で。














の経験や体験や考え方を

気まぐれ・成り行きで書くということも含めて、

「『ビジネス書編集者・備忘録』をこれから書きます」、と今回は宣言することにする。

次は、つい先日、名乗ることを決めた「ペースメーカー編集者」とは何ぞや、について触れてみたいと思う。

また、次の記事で!


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