折り紙の芸術性に関する一試論
はじめに私としては、あまり露骨にこのような文章を記すつもりは無かったのだが、どうやら界隈でこの論題に関する議論が盛り上がりを見せており、なおかつその現象は極めて健全であるように思われる。芸術には思想が常に付属し、あらゆる思想家も美に関して思想しなかった者は無い。私の考えとしては、芸術家は芸術で以て思想を体現すべき、というものがあるのだが、特にこの頃の私は創作の頻度が著しく低下していることであるし、また他者にその解釈を丸投げした結果、曲解されてしまっても私としては喜ばれざる事態