【読書】マーケティング初心者が「USJを劇的に変えたたった一つの考え方」を読んで
皆様こんにちは。
私は(自称)読書好きの39歳男性会社員です。
数あるジャンルの中でもビジネス仕事関連の本は、仕事に役立てる方法論として読んでおり、その頻度は「大体月に1冊新しい本月に3冊古い本を読み返すほど」で学習しております。
成果を上げるためやスキルアップのために読書の習慣は欠かせない、という点については世間の皆様も異論はないと思います。
そんな訳で、行き詰った際や新しいアイディアについて考えるときは、たいてい先人の知見で何とかなると思っている私です。
さて、そんな私ですが、現在は次の転職先に向けた準備期間として1か月ほど時間がありましたので、気になっていた本を読み漁っている状態です。
詳しくはこちら。
【読書】転職のための退職の選別でもらった図書カードで買った4冊の本|Shisui281|note
今回は、内容を知っているようで知らない「マーケティング」について学びたく、マーケティングの第一人者である 森岡毅 氏 が書かれた「USJを変えたたった一つの考え方」を読んでみましたので、その感想をまとめてみました。
不本意ながら本記事はかなり長くなってしましたが、まだ読んだことがない方には参考として、すでに読んだ方には復習として、活用頂ければと思います。
(本の具体的な内容は、世間に数多く配信されているまとめブログや、本解説動画にお任せして、個人的な感想や気づきをメインに書いていこうと思います。)
【本書を読んだきっかけ】
まず本書を読んだきっかけですが、私自身「マーケティング」という言葉の意味が分かっておらず、そろそろその本質的な意味を知りたいと思ったからです。
理解を深めるために、まずは周囲のマーケティング担当者に色々と話を聞いてみたのですが、人によってマーケティングの定義がまちまちで、何となくは理解できていたものの、いまいち「これだ!」という感がありませんでした。
そんな中、USJをV字回復させたマーケターである森岡氏の存在を思い出し、改めて本書を手に取ったわけです。
一応過去に、「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに進んだのか」と「マーケティングとは組織革命である」はすでに読んでいましたが、前者はストーリー的な話で、後者はマーケティングを実施するための組織論に重点が置かれており、マーケティングの本質という点では、やや薄い印象でした。
その点、今回の著作はズバリ「マーケティングとはこういうものである」という内容が直球で書かれていたので、まさに私が知りたい内容が書いてあったというわけです。
【本書を読んでの感想と結論】
で、いきなりですが、本書を読んだ率直な感想としては、「めちゃくちゃ役に立つので、とりあえずマーケティングに関係ない人も全員読みましょう」と思いました。
というのも本書はマーケティングの概要がわかりやすく、面白く、かつその重要性が端的に書かれており、これからの将来を生き抜くわれわれ会社員にとって、3拍子揃った良本となっておりました。
そして、マーケティングはやはり顧客起点を忘れてはだめだということを改めて認識しました。
この辺りはドラッガーの考えと同じでしたので、ドラッガーについても改めて復習したいと思いました。
【本書で学んだこと】
具体的な本書の内容は、本要約チャンネル等にさんざんアップされておりますので、そちらを参考にしていただき、ここでは私が学んだことを簡単に箇条書きで書いていこうと思います。
■マーケティングの本質とは
=>売れる仕組みを作ることである。
■そのためには下記の3つをコントロールすることが重要である。
①消費者の頭の中
②店頭
③使用体験
■マーケティングで必要なことは、戦略思考である。
・戦略と戦術の違いを学ぶ
・戦略は経営資源の分配である
・いい戦略と悪い戦略を知る
etc….
■マーケティングのフレームワークを学ぶ
・戦況分析>目的>Who>What>How の順に攻めていく
・戦況分析に5Cは重要
・ Howの部分には4Pが重要
・消費者インサイトに気付けるかが鍵
・ Whoには戦略ターゲットとコアターゲットがある。
私が改めて学びとなったのは上記の項目です。
人によっては当たり前っちゃあ当たり前ですが、これらの内容が点ではなく線で連続的に体系化されているので、非常に頭がすっきりしました。
むろんこれらは実践ができて初めて効果が発揮されるので、自身の仕事やSNS発信でも気を付けながら取り入れていきたいと思います。
【本書の疑問点】
そんななかですが、本書の疑問点(というより注意点ですが)、を自分なりにまとめてみました。
まず、本書で出てくる「目標」というワードについてです。
本書では「目標」というワードはターゲットパーソン(人)を表しており、一般用語で使う「目標値」のような使い方ではないので、読み進めるうえで、注意が必要かとかんじました。
「目標」というワードを「射的の的」のような意味合いでつかっているので、誰に向けてマーケティングを仕掛けるか?といったニュアンスです。
また、本書のフレームワークで出てくる「What」というワードですが、これは便益(ベネフィット)を表しており、形になっているものではないということです。
例えば、ある健康食品のWhatは、「錠剤や粉末のパック」ではなく、「実際に健康になれるという効果」や、「味がおいしくて毎日続けられる」みたいな感じです。
こういったベネフィット(便益)については個人的に「顧客のWhy」と解釈していたの、そのあたりで少し頭がこんがらがってしまいました。
【一緒に読んだらいいなと思った本】
そんなわけでマーケティングの基本からかなりコアのところまで学べる本書ですが、一緒に読むとさらに理解が深まる本として、個人的に下記がいいかと思いました。
・顧客起点の経営
(企業の成長の壁を突破するには顧客起点である)
森岡氏と同じP&G出身のマーケター西口氏の著作。同じ出身ということで興味深いですね。
・マネージメント
(企業の役割は、マーケティングとイノベーションである。企業は顧客起点で始めなければならない)
泣く子も黙るドラッガーの本。ほとんどこの本を読んで実践できれば、問題無というような完璧さのようにかんじました。
・Whyから始めよ
(操作よりインスパイアが大事である)
TEDで有名なサイモンシネックの本。個人的にはマネージメントというよりリーダーシップ向けの内容。好きな本です。
(この本のWhyと本書のWhatを混同していたわけです。)
・エッセンシャル思考
(何を行って、何を行わないか、エッセンスの取り出しが重要)
世の中トレードオフなので、何を行わないかの取捨選択が大事。
当然これ以外の本も参考になるかと思いますので、そのあたりはアレンジしながら読み進めていただくのがいいかと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
ほとんど感想文になってしまった本記事ですが、どこかの誰かの何かの役に立てば嬉しいです。
ということで、また次回のNoteでお会いしましょう。
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