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最高の眠りのつき方

私は娘を寝かせるとき、本を三冊読む。
いつ頃からこの習慣ができたのかよく覚えていないが、三冊読むようになってからもう一年以上だろうか。始めは一冊だったのに、もう一冊、もう一冊、となり、キリがないので三冊まで、ということにして今ではすっかり定着した。

近頃はおしゃべりが盛んなお年ごろになり、本を読んでいても合いの手が止まらなかったり、全く脈絡のない話をし出すこともある。
早く寝て欲しい私としては、話を盛り上げ過ぎず、かといって冷たくあしらわない程度の対応をするのがなかなか大変だ。そうかと思えば、いつの間にかすぅ、と眠りに入っていたりする。

そんな娘は最近、本を読んでいる途中で「ちょっといい夢見るからね。」と言って目を瞑り、そのまま眠るようになった。
いつの間にかすぅ、が多かったのにこんな宣言をするようになったなんて。

それにしてもいい眠りのつき方だなぁ。
私なんて寝る前に嫌なこととかモヤモヤしたことを思い返してなかなか眠れなかったり、ただただ疲れてぐったりと眠りに落ちることがしばしばなのに。

娘も日々幼稚園に通い、楽しいことばかりではないことは知っている。嫌なことや、不安なこともたくさんあるだろう。それでも一日の終わりには、これからいい夢を見る、と宣言して寝るのだ。

愛おしい寝顔を眺めながら、どうかいい夢を見ていますように、と願う。

そして私も、いい夢を見ようと思う。

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