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【ついに見れるか?】藤井VS藤井!激戦すぎる王座戦トーナメント

2018年5月7日に王座戦挑戦者決定トーナメントの1回戦にて「屋敷九段」対「藤井六段」の対局が行われ100手で藤井六段が勝利しました。

■毎回、解説棋士を驚かせる藤井聡太六段の差し回し

序盤は順当な差し回しで、お互いの主張がぶつかり合う駒組みが進む中、屋敷九段の軽い突っかかりに対しても藤井六段は進めていた“銀”を引いて、軽く対応するなど、若手とは思えぬ老獪な差し回しでうまく陣形を築いていく。

中盤に差し掛かり、屋敷九段からの“歩”を使った攻めに対して適切に受け、得意の“角”を使った切り返しであっという間に陣形を崩していく。

毎度、“角”や“桂馬”などのトリッキーな動きをする駒の使い方が、他の棋士たちとは違う次元にいる藤井六段。解説棋士が藤井六段の対局の時によく

「へぇ~そうやって打つものなんですね・・・」

と解説棋士の予想を超えてくることが多い印象。

■棋力以上に大盤解説は局面が見える・・・はず?

一般的に、解説を行うのは手合いのないプロ棋士が担当する。聞き手には女流プロが担当することが通例で、複数名のプロ棋士が次の一手や狙い、どちらが優勢かなどを視聴者のために解説をする。

対局者は、脳内で次の数十手先を読むため、実際に大盤を使って様々な局面を再現できる解説のほうが、盤面の状況がよくわかるという。段位や、レーティングなど、実際の対局者のほうが上でも、この差は大きく、候補手のほとんどは読み当てられてしまうため「さぁどの手を選ぶのでしょう?」という状態で視聴者とともに観戦することが多い。

しかし、羽生竜王やAIでの研究が進んでいる若手棋士などでは稀に「うわーすごい!こんな手が!」という解説棋士たちを上回る指し手が登場することがあるのだが、藤井六段は稀という頻度ではなく、しょっちゅう・・・いや、10回中9回くらいは解説棋士を上回ることが多い。

ぜひAbemaTVやニコニコ生放送で、その瞬間を見てほしい。
昨年度の藤井六段の活躍も頷けるだろう。

■面白い対戦カードが多すぎる王座戦

すでに1回戦はいくつか進んでいるのだが、激戦必至の好カードがそろっている。
個人的に注目したいのは、『藤井対決』が実現するかどうか。

藤井猛九段といえば、平成の大発明「藤井システム」の考案者で序盤のスペシャリストとして一時期竜王を連破するなどの活躍を見せたトップ棋士だ。

将棋で藤井といえば、藤井猛九段だったのだが、昨今の藤井六段の活躍により藤井といえば・・・どっち?という状況になっている。

しかし古参の将棋ファンからすると、少し寂しい気持ちにもなっているのも確かだ。藤井九段は解説などでの言い回しが面白く、ネットでは「てんてー」や「ファンタ」などの愛称で呼ばれることも多い。

■当の本人たちは?

藤井猛九段は以前、以下のように語っている。

いずれは実現するであろう「藤井対藤井」について聞くと、「私は負けることが予想される相手とは指したくないんです。だから正直、藤井四段とは今は指したくないですね」とニヤリとした。とはいえ「それで盛り上がるファンもいて、期待は感じるし、声には応えたいです。非公式戦だったら、私は藤井システムを指すことになるはずです」と宣言した。

https://abematimes.com/posts/2557388

非公式戦ながら藤井システムを採用して藤井六段に勝利したのはあの羽生竜王である。
元祖が指したらどうなるのか・・・ファンの期待も大きくなる。

■藤井対決を阻む強豪たち

藤井猛九段と藤井聡太六段が戦うには、とてつもなく強い相手を打ち破らないといけない。

まず藤井猛九段の場合
現在の振り飛車最強の一人、久保王将を倒した後、若手注目株の斎藤七段と叡王のタイトル戦2連勝中で乗りに乗っている高見六段を倒さないといけない。

藤井聡太六段の場合はなんと、羽生善治竜王か前回大逆転負けに喫した深浦九段のどちらかを倒さないといけない。
藤井対決が起こる確率は数パーセントだろうというのが正直なところだ。

藤井対決が実現すれば、私は休暇を取って家で観戦したいと思っている笑


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