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気軽にライターという職種になりたいと思う人が勘違いしていること
クラウドライター
WEBメディア乱立時代から現在でもその数を保ち、募集を書ければいつでもたくさん集まってくる。しかも1文字1円以下の金額でも集まってくる。そんな人材。
そうではない人もいると思うが、このクラウドライターはとにかく質が悪い(と私は考えています)。
それには彼らが大きな勘違いをしているからだと私は考えます。
■WEBライターの世間の認識
WEBライターという職種は、「パソコンで文字が打てれば誰でもできる簡単なお仕事」だと考えている人が大多数を占めていると思う。というのも「価格が安い」にもかかわらず、「募集をかければすぐに集まる」からだ。
この価格が安いときには「執筆マニュアルが整備されている」ことが多い。書かれている通りに記事を書けば、お支払いしますよというもの。
簡単な繰り返し作業なので、ある意味バイトのような感覚で請け負っているのだろうと思う。
■WEBライターの仕事とは
最低限出来ないといけないことは
・PCで文字を入力すること
・(日本語の場合)日本語が問題なく使えること
・客観的に物事を文章化させることができる
です。
ただ、これはあくまで「最低限のこと」です。
そのほかに、
・文章を通して、「読者にどのような行動を起こしてもらうのか」を考え文章化できること
・SEOやSNSでの拡散を意識して書くこと
・配信面を考えた、ユーザビリティの考慮
ができて、やっと一人前のWEBライターです。
そこからさらに、
・個人の経験値による付加価値のある情報
・執筆スピード
・CMSでの配信を意識した、タグの考慮
など細分化されていきます。
ただ、WEBライターには、
・PCで文字を入力すること
・(日本語の場合)日本語が問題なく使えること
だけで、皆さん応募されている方が多いと感じています。
ひどい人は、
・日本語すら怪しい。(誤用が多い、)
・主観でしか記事が書けない
・納品物に誤字脱字が多い
と、本当に社会人経験があるのか?と疑ってしまう人ばかりです。
■なぜ、勘違いしてしまうのか
例えばの話・・・
WEBライターを陸上競技「100m走」と似ているのかなと、考えると面白いです。
100m走の場合、表題に「100m走選手募集!」と書かれています。
募集条件には、
・走るのが得意な人
・走ってきた経験がある人
・他競技でも、走る経験があった人
優遇条件
・12秒台~の方には特別に優遇いたします。
そうすると、
「僕は走るのが好きです。」
「前はサッカーをやっていて走ってきた量は多いです。」
といった人が集まってきたとします。
それをトレーニングやウェアの支給によって、早く走れるようにコントロールしていきます。
って、みなさん、100m走の選手の応募に参加しますか?しませんよね?でも、走ることは大体皆さんできますよね?昔走るのが早いほうだった人も多いはずなのに・・。
もし応募した人も、必死で練習して、12秒台を目指すことでしょう。
■これが、WEBライター募集の場合
「WEBライター募集!」
募集条件
・パソコンで文字を書くのが得意な人
・ライティングの経験がある人
・WEB以外でライティングの経験があった人
優遇条件
・SEOの知識がある場合、優遇いたします。
こんな募集だとしても「WEBライターをやってみたかった、時間を持て余した主婦」や「パソコンのタイピングが得意なだけの副業サラリーマン」がやってきます。
陸上でいうところの12秒台はもちろん目指しません。20秒台で走ったとしても、「イヤー走った走った」と満足気です。
■自分の本業(もしくは前職)でそんな人いたら嫌じゃないですか?
なぜWEBライターという職種の時だけ、プロの仕事とは大変だということを、忘れてしまうのでしょうか。あなたの仕事を、やったことのない人に「誰にでもできる楽な仕事」と言われたら、憤慨するでしょう。
ましてや「プロの仕事を馬鹿にするな!」と声を荒げる人もいるでしょう。
プロのWEBライターもきっとそんな気持ちです。
SEOのロジックが日々変わり、使われるSNSも更新され続け、流行はめまぐるしく中、ヒットする記事や読まれる記事を書き続ける。普通に考えて、素人ができるものではありません。
そして何より、「その記事を通して、読者にどんなアクションを起こさせたいか」という部分は、どんな仕事にも共通しているマインドのはずなのに、WEBの記事では見事に忘れ去られてしまいます。
「俺は、機械に文字を入力するだけの仕事だから、そんなこと考えたことがない」という人は、近い将来AIに取って代わられるのでしょう。
■WEBライターという職種は誰でもなれるわけではない
圧倒的に、間口は広いです。その代わり、まともな人は全体の1%もいません。(300人くらいの募集を見てきた結果ですが)
もし安易な気持ちでやりたいというならば、おすすめしません。明確な正解がない世界なので、かなりの知識が必要になります。
私は募集する側ですが、自身でも記事をたくさん書いてきました。もちろんプロだとは思っていません。ただ前述の条件はすべてクリアできると思っています。ただ、プロだとは思っていません(大事なことなので2回ry)
プロのライターとは、さらにそれを生業として物量を捌き、生計を立てられる人のことだろうなと思います。私には到底無理です。(ネタが尽きてしまう・・)
ということで、安易にWEBライターで副業しようという人がいれば、やめておきましょう。プロたちが単価の低下に悩んでいます。
※ちなみにこの記事は、ブログなので、校正もしていなければ、SEOも意識してませんので、ご容赦ください。