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【#2】菌ちゃん畝の完成。ついでに炭焼き!と焼き芋!!


(0)日時・場所


  • 2024/12/22(Sun.) 14:00-16:00

  • 岐阜県山県市(山県市役所から車で5分)

  • 参加者:6名(うち、子ども1名)

  • 参加費:100円 / 1名

▼▽次回以降の参加希望はコチラ▼▽

▼▽前回のレポートはコチラ▼▽

(1)はじめに(本日の作業内容)


前回と同様、付近の山県市役所に集合してから現場へ移動しました。本日も快晴。わりと暖かい日でした。

最初に本日の作業内容の共有です。

このイベントでは、作業を通して参加者が「菌ちゃん農法」の理論や手順を自然に理解できることを目指しています(筆者も日々勉強中)。

そのため、単に筆者(主催者)が作業を指示をして終わりではなく、作業の意味や目的を参加者と共有することを心がけています

本日も快晴

(2)菌ちゃん畝づくり(前回の続き)


前回は畝づくりの途中で作業を終えたので、今回はその続きです。

前回の様子(2024/12/01)

★今回の(おおまかな)作業手順

  1. 両側から土を盛り上げて高畝をつくる(※溝から畝上辺までの高さは45cmが目安)

  2. 高畝の上部を平らに均す(※菌ちゃんの餌である有機物をたくさん載せられるようにする)

  3. 菌ちゃんの餌(有機物)を載せる(※今回は籾殻と現地の刈草を利用)

  4. さらに土を薄く被せて、菌ちゃんの餌と土を混ぜてなじませる(※最終的には、高さ55~60cmの台形状を目指す)

① 土を盛り上げて高畝をつくる(前回の続き)

畝の両側に溝を掘りながら、掘った土を盛り上げて高畝をつくります。ここは肉体労働。黙々と(ときにおしゃべりをしながら)土を盛り上げます。

体重をかけて地面を掘るので、剣先スコップは欠かせません。

徐々に高畝の完成形が見えてきました(ここまで1時間弱)。

② 高畝の上部を平らに均す

ある程度の高さまで土を盛り上げたところで、レーキを使って畝の上辺を平らに均します。また、畝の側面はなるべく急斜面にして、上部平面の面積を大きくします(※菌ちゃんの餌をなるべく多く載せるため)。

③ 菌ちゃんの餌(有機物)を載せる

高畝に菌ちゃん(主に糸状菌)の餌を載せていきます。今回は籾殻と、現地で刈った草(数か月、雨にさらしたもの)を使います。ちなみに、籾殻は近所のライスセンターにて筆者が無料でゲットしました。

籾殻を載せて均していく(高さ7~8cm程度)

「菌ちゃん農法」で籾殻を使う場合は、「6か月程度、雨ざらしにして水になじむようになったもの」が推奨されています(p53)。近所のライスセンターでは、まさにそのものが、大量に、しかも無料で手に入ります(地方の良いところ)。

ライスセンターに積まれた籾殻(in羽島市)

④ さらに土を被せて、菌ちゃんの餌となじませる(完成!)

菌ちゃんの餌(籾殻と刈り草)に、さらに土を薄く載せていきます(厚さ2~3cm程度)。また、被せた土と有機物を混ぜるようにしてなじませていきます(※土を載せすぎると菌ちゃんが空気不足になります)。

今回の作業はここまで。最後に、完成した畝と記念撮影。あとは、雨が降ったタイミングで黒マルチをかけて、植え付けまでの土づくりを菌ちゃんに任せます(※6月にサトイモを植える予定)。

完成した畝と当日のメンバー

(3)炭焼き(ついでに焼き芋)


▽▼炭焼きについては、Part.2に詳しく書きました▽▼

今回、畝づくりは他のメンバーに任せて、筆者は炭作りに励みました

数週間前から現場近くの竹林に通い、竹炭にするための竹材をせっせと集めて乾燥させていました。炭作りの材料も揃い、いざ炭焼き!と思ったのですが、現場に着いて肝心の「無煙炭化器」を忘れたことに気づきました(うっかり者)。

【無煙炭化器】煙を出さずに炭化できる優れモノ

仕方ないので、穴を掘って燃やしてみました。「手元にあるものでなんとかする」のは農作業の基本です。現代では大人も子どもも火を使う機会がほとんどありません。せっかくなので、今回は子ども会員の参加者に、焚き付けから手伝ってもらいました。

新聞紙と豆殻で焚き付け
気をつけながら火を扱う

「無煙炭化器」を使えば、火はあっという間に大きくなるし、安定して大きな火が上がり続けます。対して、穴を掘っての炭焼きは、煙は出やすいし、火が回るのに時間がかかるし、火力は安定しないし、で苦労しましたが、なんとか竹炭ができました(無煙炭化器の便利さを思い知りました)。

焼き上がった竹炭

炭焼きのついでにサツマイモを投入しました(濡れた新聞紙で包んで、アルミホイルを巻いただけ)。作業後に参加者で食べたのですが、大変良い出来あがりでした!次回もやりましょう。

ついでに焼いたサツマイモ

(4)今回のまとめ / 次回について


① 今回の作業について

今回の作業で菌ちゃん畝の形を完成させました。あとは雨を待って、畝全体が湿ったタイミングで黒マルチをかけます。

畝立てから菌ちゃんたちの働きで土づくりが進むのには、最低2か月が必要だそうです(*)。来年の6月にサトイモを植える予定なので、土づくりの期間は十分にあります。

(*)12~2月の低温期は菌ちゃん(糸状菌たち)が活動できないので、土づくりの期間にカウントしません。

糸状菌の働きは温度に左右されるため、低温期の12月~2月は土づくりは進みません。11月中旬に畝立てをした場合は12月~2月はカウントせず、11月と翌年3~4月で合計2か月と計算。

『図解でよく分かる 菌ちゃん農法』(2024, 吉田俊道, 家の光協会, p98)

② 次回について

次回の作業は菌ちゃん畝の拡張を予定しています。その他、竹林に入っての古い竹の伐採や炭焼きも計画中です。

たくさんの可能性を秘めた「竹」

(5)今後、取り組みたいこと


① こんなことをやっていきたい!

  • 竹林の管理(古い竹の伐採)

  • 伐った竹の活用(炭焼き, 菌ちゃんの餌)

  • タケノコ掘り(とタケノコの加工)

  • 畑で採れた果物の収穫と加工(例:干し柿、梅仕事など)

  • 芋煮会(収穫できたサトイモで。。)

  • ビオトープ(人工池)の増設と生き物観察

②「菌ちゃん農法」について

「菌ちゃん農法」については、こちらの書籍にとても分かりやすくまとめられています。図書館でも借りられるので、ぜひご一読ください。私の記事も、多くはこの書籍を参考にしています。

『図解でよく分かる 菌ちゃん農法』(2024, 吉田俊道, 家の光協会)

(6)この取り組みの概要


  • 定例開催:月1~2回(だいたい土日)

  • 対象: (当面は)合気道至心会の会員と、そのご家族・ご友人

  • この取り組みが目指すところ: コチラ(↓)をご覧ください。

  • 当日のスケジュール等: コチラ(↓)をご覧ください。

(以上)



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