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【竹炭】炭焼きが秘める可能性
(1)なぜ炭焼き!?
① 畑の土壌改良に使える!
竹林の管理をしていると、竹はいくらでも手に入ります。ですがこれまでは、伐った竹は「積み上げて放置→腐らせて→土に還す」、それだけの存在でした(要するに邪魔者)。
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ですが、菌ちゃん農法を知る過程で、竹炭が土壌改良にとても役立つと知ったのです。これを活用しない手はありません。世間では放置竹林による「竹害」が問題視されていますが、「竹財」へと変身させる光が見えたのです!
炭は多孔質で、水の吸収・放出をとおして土中の水分を一定に保つ。また菌のすみかになることで、菌の増殖と活動を活発にする。
ちなみに、隣県(愛知県)の大府市では、(一社)BUN-KAIさんが竹林の管理・活用の一環として竹炭作りをされています。また、竹炭を地元の農家さんに提供する活動もされています。
BUN-KAIさんのように大規模でなくとも、「竹炭を作る→菌ちゃん農法へ活用」という循環の輪をつくりたい、と考えています。
② 炭素の固定
私が炭焼きに惹かれたもう一つの理由が「炭素の固定」です。
常々、省エネ行動を心がけていますが、省エネとはあくまでも「使用するエネルギー」を減らすことでしかありません。どれだけ省エネに力を注いでも、日々の営みは必ず(!)温室効果ガス(二酸化炭素・メタン等)の排出につながります。
「省エネ」だけでは地球温暖化を止められないことは、新型コロナウイルスのパンデミックによって証明されてしまいました。
各国・各都市でロックダウンが起こり、経済活動が大きく制限されたにもかかわらず、世界平均でのCO2の排出量減は年平均7%ほどに留まりました。そして、この一時的な排出量の減少は、地球温暖化の進行にはほとんど影響しないことが示されました(*1)。(残念ながら)「省エネだけ」では、地球温暖化の進行は止められないのです。
「省エネ」に対して、「炭焼き」には植物の腐敗・分解で大気中に放出されるはずの炭素(二酸化炭素)を「炭」という形で固定する機能があります(*2)。
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つまり、「炭焼き」で生まれた「炭」を農地に投入すれば、半永久的に炭素を地中に固定しつつ、美味しい作物を作れる、ということになります!
(※次の動画に、竹炭を畑に投入する菌ちゃん先生が登場します)
③ 炭焼き(炭素の固定)が日本中・世界中に拡がれば…
一度の炭焼きで固定できる炭素の量はわずかです。また、炭焼きの準備・過程や炭を活用するためにエネルギーを大量に消費しては元も子もありません。
炭焼きの過程や炭の活用時にエネルギーを消費しないためにも、日本中・世界中のそこかしこで、大小さまざまな炭焼きを行えば良いと思います。
日本中・世界中の各企業体・各家庭で炭焼きが行われれば。。地球温暖化の進行を食い止めつつ、世界中の農地が肥沃になっていく、そんな世界になるのではないでしょうか。
身の回りを見渡せば、炭焼きの材料はいくらでもあります。いまはわざわざ自治体が有料で回収して、さらに税金で焼却処分しているような有機物(木・竹の剪定枝や落ち葉)も、各家庭や自治体で「炭化処分」すれば良いのです(注:灰にする「焼却処分」ではありません)。
もちろん、大量の煙が出ればご近所トラブルになりますし、火の取り扱いには十分以上の注意が必要なのは言うまでもありません(*3)。
※無煙炭化器を用いれば、安全に、手軽に炭化処分が可能です。無煙炭火器を製造・販売する「㈱モキ製作所」さんのHPでは日本全国での事例が紹介されています(回し者ではありません笑)。
(2)炭焼きはとにかく楽しい!!
① 無煙炭化器をいただく(2024年末)
「菌ちゃん農法」の存在を教えてくれた合気道の道友が、無煙炭化器(写真)を贈ってくださいました。その存在を知りつつ、高価でしばらくは手が出せないな。。と思っていたので、感謝しかありません(道友には返礼として、できた竹炭をお送りする予定)。
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② 無煙炭化器での炭焼きは娯楽!
ここまで「畑の土壌改良」や「炭素の固定」など、炭焼きのメリットを書いてきましたが、無煙炭火器での炭焼きは単純に楽しいです。日常生活で火を扱う機会はほとんどありませんが、竹が豪快に燃えて炭になっていく様子は見ていて飽きることがありません。
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無煙炭火器を用いれば、不完全燃焼が起きづらく、火が上がれば煙はほとんど出ません。何よりも、金属の器で囲って燃焼させるため、延焼が起こりにくく、安全性が非常に高いと感じます。
剪定枝や竹の処分にお困りの方にはおすすめです。
(本文終わり)
【注釈・引用】
(*1)「コロナ禍によるCO2等排出量の減少が地球温暖化に与える影響は限定的」(2021年5月7日, JAMSTEC, 気象庁気象研究所)
(*2)「竹炭づくりで地球温暖化防止に貢献?!」(2022年2月19日, (一社)BUN-KAI)
(*3)適切な焼却施設以外で廃棄物を燃やす「野焼き」は「廃棄物処理法」によって原則禁止されています。
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