本の紹介 「わかったつもり~読解力がつかない本当の原因」を読んで。文字起こし#25

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宮城教育大学の教授の西林克彦先生のご著書「わかったつもり~読解力がつかない本当の原因」を読んで感じたこと、というテーマでお話していきます。

だいぶ前に、YouTube講演家の鴨頭嘉人さんがおススメしてくださった本でもあります。

私達は日本人なので、日本語の本を一回読んだら、だいたいの内容を「わかったな~」となると思います。

だいたいわかったかな~!というこの状態で次に進みますよね。

でも、実はその「だいたいわかった」と、「わかったつもり」になっていることがよりよく読むための障害になっている、読解力がつかない原因になっている、ということがこちらの本に書かれています。

この「わかったつもり」っていうのはひとつの「わかった」状態です。

つまりそれは「わからない部分が見つからない」という状態なので、その先を探索しようとしなくなる場合が多いといこと。

これは読解に関しての本ではありますけれども、日本人の全般的な思考停止の状態への問題提起のようにも感じられました。

「わかったつもり」を壊すこと。思考停止を打破すること。

本当は「わかってない」ということを理解して、「どういうことなのか」を追求すること、その追求する考える楽しさを感じてもらうこと。私はもともと国語教師だったので、国語の読解の授業の意味は、そこにあるのだろうなと改めて思いました。

それを大人の私たちも日常的にやっていったほうがいいんだろうなと。

私はじっくり読むことを「精読」という言葉を使っているんですけれども、常々受講生の皆様には、「速読」も「精読」もどちらも大事ですよという話をお伝えしています。

今日のような内容を伝えると、じゃあ速読いらないんじゃないですかという疑問を持たれる方もいうと思うんですけど、速読はできたほうがいいです。

そもそもの読むときの脳使い方が遅く読む使い方になっているので、速読できない状態でじっくり読むということををやってしまうと本当に読めないし眠くなる…、ということが起こったりします。

速読ができる脳の状態になっていると、「じっくり読む」のも速くなるので、もう一気に情報取りたいときは、速く読んでじっくり読みたいときはちょっとゆっくり目に読んてという感じで。調整ができるようになりますので、とてもおススメです。

でも今日は、「じっくり読む」「わかってないを前提に読む」ことの大切さをお伝えするところなので、話を戻します。

これは読むときだけじゃないかなと思います。なんにでもそうで、人の意見を聞くときとかもそうではないでしょうか。

「本当にそうなの?」とか「ちゃんと理解はできてないよな」と、「わかってない」を前提に聞くことがとても大事なのだと思います。

「自分でなんでだろう」「どういうことだろ」と考えて、その根拠を自分で見つけて解決する!

とにかくこの過程が大事で、疑問に対する答えを自分に問いかけて、答えを見出していく作業、言語化するということも、その役割を果たすことになるのではないでしょうか。

この過程を大事にしていきたいと改めて思いました。

本日は以上です!

ありがとうございました!

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ししどみ
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