サピックス:4年生:430−15:理科のメモ
【授業ノート】
<授業ノート>
デイリーチェックの解説
1.1 四角二番:紫キャベツの絞り汁の色変化と液性の関係
- 酸性(お酢):赤色
- 中性(水):紫色
- アルカリ性(石灰水):黄色
1.2 過去二番:花の絞り汁を使った液性判定
- 中性を調べることができる液体:朝顔、つゆくさ
- アルカリ性を調べることができる液体:朝顔、コスモス、つゆくさ水に溶ける食塩の量の測定
2.1 メスシリンダーの使い方
- 水平な台の上に置き、手で押さえながら使用
- 目盛りは真横から読む
- 上部のメニスカス(凹んだ部分)の下端を読む
- 最小目盛りの1/10まで読む (例: 60.0 mL)
- 個体の体積測定にも使用可能
2.2 ロカ(濾過)の方法
- ロートにろ紙を折って装着 (ロートからはみ出さないように)
- ビーカーにロートを設置し、ろ紙の上から溶液を注ぐ
- ガラス棒を使って静かに注ぐ (ろ紙の3枚重なった部分に当てる)
- ロートの足の長い方をビーカーの内壁に付ける
- 溶け残った食塩はろ紙の2箇所に残る溶解度の測定手順
100 mLの水を用意
50 gの食塩を加えて溶かす
溶け残った食塩をロカで取り出す
溶け残った食塩の質量を測定 (例: 14.2 g)
溶けた食塩の質量を計算 (50 g - 14.2 g = 35.8 g)
→ 100 gの水に溶ける食塩の量は35.8 g
蒸留の方法
4.1 セットアップ
- 丸底フラスコに溶液を入れる (容量の1/3~1/2程度)
- 冷却器を装着し、冷却水を流す
- 受け器(試験管など)を用意する
4.2 操作手順
1. 加熱して溶液を沸騰させる
2. 蒸気が冷却器を通って液体となり、受け器に溜まる
3. 加熱を止める前に、冷却器の先端を受け器から出す
4. 加熱を止め、装置を冷ます
→ 溜まった液体は純粋な水(蒸留水)となる実験における注意点
5.1 薬品がこぼれた場合
- 流水で十分に洗い流す
5.2 火を使う実験の場合
- 換気に注意 (窓を開ける)
5.3 液体の薬品の使用
- 薬品のラベルが上向きになるように持つ
- 薬品の蓋は上向きに置く
- 使用後の水溶液は指定された容器に廃棄
5.4 家庭での注意点
- 酸性の洗浄剤と塩素系漂白剤を混ぜない (有毒な塩素ガスが発生する危険性あり)
5.5 その他の実験時の注意点
- 実験器具の正しい使用法を理解する
- 危険性を理解し、安全に実験を行う
内容チェック
問1. 紫キャベツの絞り汁は、酸性の溶液中では何色になりますか? 答1. 赤色
問2. メスシリンダーの目盛りは、どの位置から読むのが正しいですか? 答2. 真横から読む
問3. ロカ(濾過)の際、ロートの足の長い方はどこに付けますか? 答3. ビーカーの内壁
問4. 溶解度を測定する際、50gの食塩を水に入れた結果溶け残った食塩の質量が14.2 gだったとします。100 gの水に溶けた食塩の量は何gですか? 答4. 35.8 g
問5. 蒸留の操作で、冷却器の先端を受け器から出すタイミングはいつですか? 答5. 加熱を止める前
問6. 実験中に薬品がこぼれた場合、どのように対処すべきですか? 答6. 流水で十分に洗い流す
問7. 火を使う実験の際、換気のために何をすべきですか? 答7. 窓を開ける
問8. 液体の薬品を使用する際、薬品のラベルはどの向きにして持つべきですか? 答8. 上向き
問9. 家庭で絶対に混ぜてはいけない洗浄剤の組み合わせは何ですか? 答9. 酸性の洗浄剤と塩素系漂白剤
問10. 安全に実験を行うために、実験器具の何を理解することが重要ですか? 答10. 正しい使用法
ポイント
実験器具の正しい使用法の理解
メスシリンダーの目盛りの読み方
ロカ(濾過)の手順と注意点
蒸留装置のセットアップと操作手順
水溶液の性質を調べる実験方法
紫キャベツの絞り汁や花の絞り汁を用いた液性判定
溶解度の測定手順
蒸留による純粋な水の取り出し方
実験における安全上の注意点
薬品の扱い方 (こぼれた場合の対処、ラベルの向き、廃棄方法)
火を使う実験での換気の重要性
家庭での洗浄剤の危険な組み合わせ (酸性の洗浄剤と塩素系漂白剤)