目まぐるしく変わる社会。変わらぬ日本政府。主権はわれらにあり。
今、尾原和啓さんの『ネットビジネス進化論』を読んでいます。読み終わり次第、またレビューをアップ致します。
最近、本書を含めたSNS関連本、歴史関連の本を読んでまいりましたが、
インターネットの普及に伴い、世の中は大きく変わったことが認識されます。
活版印刷技術が普及する以前には識字率が低いだけでなく、情報源となる書物や資料すら入手困難でした。
今日は、識字率が向上し、インターネットを通じて情報を得ることが歴史上類を見ない程容易となっています。
各大臣の不正行為も次々と明るみになっています。かつてないほど政治や世が乱れて、不正を行う政治家が増えた可能性は否定はできないものの、どちらかといえば今までは表に出てこなかったような情報がリークするようになったと考える方が自然ではないでしょうか。
各地方自治体でも、税金の浪費としか考えられない研修旅行(『私欲を満たす慰安旅行』)、接待を含んだ忘年会(『私欲を満たす宴会』)などが報道されています。
感染対策としてホステスを呼ぶなど、斬新なアイデア過ぎて空いた口がふさがりません。
こちらも、以前では考えられないような愚行を、地方自治体員が行っていると考えるよりは、今までも行われてきたが、最近になって『異常な行為』として報道されるようになったと考える方が自然ではないでしょうか。
説明責任を果たさない前首相に現首相。社会情勢や経済状況を理解できぬままに失言を繰り返す財務大臣。
前首相だから厳しく突っ込めないというのはおかしな話です。
これまでは前首相だからつっこめなかったのではなく、前首相程の力があれば、悪材料があっても表沙汰になることがなかったのでしょう。
明らかに違法行為や不正行為があったのに、公平に裁かれないというのはあってはならないことです。
仮に証拠不十分であった場合でも、信用を大きく欠いてしまえば政治家として実務を続ける立場からは退くべきでしょう。
国民の総意として、それでもその政治家を許容し、為政を続けることを望むのであれば話は異なりますが、国民の多くがおかしいと思いながら、その責任や辞任を追求できないシステムは改善されてしかるべきです。
日本は国民主権です。ネットの普及に伴い、国民主権・民主主義は新たなレベルに達しました。上から目線の政治家も、私たち国民の総意を無視できず、その信頼を失うと判断すれば、不正を行ったメンバーの責任を追及するようになるでしょう。
これまでのように、メディアや政府のプロパガンダにおどらされ、『なんだかんだいっても、政治に不正はつきもの』、『みんな多かれ少なかれ同じようなことをやっている』と許容してしまえば、これからも政治が変わることはありません。
前首相の再登板など話題にでることがそもそもおかしいのです。再登板を望むような発言をする自民党員やメディアも、その客観性のなさ・先見性のなさを非難されてしかるべきです。
前首相の再登板はいずれにしてもあり得ないものです。
➀桜の会の補填問題を実は把握していた場合。
「これまで虚偽の答弁を続けてきただけでなく、現在も虚偽を続けており、責任も反省も感じることはできない」。つまり完全にアウトです。
➁今回の答弁通り、秘書任せで事実を認識していなかった場合。
国会で答弁が必要になるほどの重要案件です。検証において、身内のみならず、あらゆる側面から情報を得る事で客観性・公平性を保つ最大限の努力が必要となります。
本件は、公職選挙法に抵触する恐れのある重要案件です。総理大臣として業務が忙しかったからといって秘書任せにできるものではありません。加えて、なかったのは明らかな事実として、追及する立場にあった野党議員を「うそつき」呼ばわりまでした次第です。
このような公平性・客観性の保てない人物が、国会議員、ましてや国家のトップにいすわっていいはずがありません。
『菅首相の不幸は、菅官房長官が不在であることだ』といった内容の記事も見られます。
こちらも判断力が疑われる発言です。
菅官房長官には何の魅力もありませんでした。
都合の悪い質問には答えず、記載内容をただ読み上げるだけで、ブレないというよりただ文章を読むだけ。
菅官房長官が有能だったわけではなく、そのような官房長官の言動が国民に許容されていただけです。
行っている言動だけでいえば、菅首相には加藤官房長官がしっかり存在しています。不幸なのは、『官房長官はぶれずにどんと構えているという魔法から国民がすっかりさめてしまった』ことでしょう。
『とはいっても、他に誰も思い当たらない』
これは少し前まで、私も思っていました。しかしながらこれは明らかに間違いです。
安倍政権にしろ、菅政権にしろ、『これ以上酷い政治は行い得ない』といっていいほどひどい有様です。
『他にいない』という前に、『この人間だけは認められない』というレベルです。
同じ人間で継続するぐらいなら、『適任者不在』とした方がむしろましとまで考えます。
安倍政権も、菅政権もひどいのですが、それを成り立たせているのは自民党です。菅さん、岸田さん、石破さん。個人的な評価では以前から当ブログでもご紹介しておりますが、御三人の中で、もっとも考えも発言も曖昧かつ的外れだったのが菅さんです。それが圧倒的多数で自民党総裁に選ばれたのは、自民党が菅さんがベストと判断したからです。
野党も頼りないですし、野党議員の不正行為や違法行為も数多く報道されています。
しかしながら、悪行の限りを尽くしながら、他に選択肢がないと自民党を選び続けてしまえば、結局自民党は『何をやっても許される』と考えてしまいます。
自民党も政権を奪われれば目が覚めるでしょう。
また政権を奪取した野党(その際は与党となりますが)に国民が厳しい目を持ち続け、少しでも不正行為があればこれを激しく非難していけば
与党も野党も襟を正すようになるでしょう。
「責任を痛感し、国民のために尽くす覚悟です」こんな発言が許されてよいわけはありません。
裏口入学で入学しておいて、「責任を痛感し、本校での勉学に努めます」などという発言が許されることがあるでしょうか。そんなことをすれば、誰もが裏口入学を目指すようになるでしょう。
現政府や自民党が行っているのは、まさしくこのような言動なのです。
同様に、不正行為が横行することになります。
『当選してしまえば、政権を奪取してしまえば、公職選挙法などあってないようなものだ』 これが事実となってしまいます。
総理大臣として圧倒的な支持を得ていたので、わざわざ不正を行う必要がない。
これまで問題がなかった秘書を信頼していたので、責任は感じるが私は知ることのない立場にいた。
こんな言い訳が許されるはずもありません。
安倍氏への抗議が、ツイッターで拡散し、投稿が20万件に迫るという報道もされています。
自身は否定しているものの、菅首相のGo to中止には、支持率の低下が大きく影響したと考えるのが自然でしょう。
政権の自浄作用は期待できません。
しかしながら、私たち一人一人の声は無意味ではありません。
主権は私たち一人一人にあります。政治家も私達からの政治委任なしに、その権力を獲得・維持することはできません。
政治家の中にも、不正に関わらず地道に真面目に取り組まれている方も数多く存在するはずです。
不正まみれでありながら、その権力によって私利私欲を満たすだけの有害な大物議員の責任を追及していけば、政治も必ずクリーンになっていくはずです。
ろくな感染対策も行わず、支持率低下をきたすまでGo to停止は行わない。
Go to停止を行っても感染拡大に歯止めをきかせられず、特措法の改正、場合によっては罰則までをあわてて行おうとする。
Go to停止の直前まで菅首相は「その必要は考えていない」と発言していました。
しかしながら、感染状況やベッドの状況、感染拡大に伴い医療従事者の感染率や負担が増大することは容易に想像できました。
私は特殊な経歴をもって医師となっているので、その限りではありませんが、ストレートで医師になるような人間は非常に優秀な人達ばかりです。
もちろん忙しくて医学以外には無頓着になってしまいがちな側面はあります。
それでも身近にご存知の医師の幼少期を想像してみていただけると、いかがでしょうか。
数学や理科のみならず、英語や社会と幅広い分野で高得点をとっていた印象はないでしょうか。
感染拡大について何も対策を討たず、Go toキャンペーンへの固執からか、国民への危機感を全く訴えなかった菅首相。
このままの状況で12月を迎えると完全に医療は崩壊すると、業を煮やして尾身さんや医師会、大学病院が声を上げ始めたのです。
最近の国のトップをみていて思います。医療が分かるわけでもない。かといって、経済がわかっているわけでもない。ただ政府内での権力の駆け引きにたけているだけです。結局彼らは何の専門家でもなく、判断力や決断力も怪しいところです。
自分達は好き勝手に会食を行っておきながら、感染が抑えきれなくなったら大慌てで、自粛を行わない飲食店を叩きにかかる。
こんな政治が許されてよいわけがありません。
またこんな政治を行っていて、世の中が乱れないわけがありません。
脱税は違法行為として厳しきとりしまっておきながら、経済状況の厳しい国民から税金をとりたてて自分達の懐はいためない。
失業し、ローンで家を手放した人達も、何とか職をみつけて収入が入ると、金額にあわせて税金を徴収する。
自分達は家を失うこともなく、ろくな政策もたてないままに、これまでと変わらない収入を獲得し続ける。
こんなバカな話があってよいのでしょうか。
世の中をよくするのは政治家ではありません
(本来は政治家も一翼を担うべきものですが)。
私たち一人一人が、その力を有しているのです。