秋吉的推薦図書
どうもこんにちは、秋吉です。
本日は秋吉的推薦図書についてお話してみようかと思います。うへへ。テンション上がるなあ。
とりあえず今回は、古典作品は抜きで挙げます。それでは。
①芥川龍之介「侏儒の言葉」
さっそく芥川です。うへへ。「歯車」と散々悩んだんですが、推薦するのであればこちら。芥川による箴言集だと考えて頂ければ良いかと思います。青空文庫でも読めるので、リンク貼っておきますね。
芥川龍之介「侏儒の言葉」
ついでに。芥川龍之介「歯車」
芥川の作品については、今度まとめてお話したいと思っています。ですので、ひとまずこの辺で。
②堀辰雄「聖家族」
これはね、冒頭から素敵ですよ。ご紹介致します。
死があたかも一つの季節を開いたかのやうだつた。(1)
はい素敵~~~~!!!でね、でね、あのね、登場人物の河野扁理がこれまた推せる……!
彼はしかし歩いてゆくうちに、ふと変な気がしだした。……通行人の顔、風が気味わるく持ち上げてゐる何かのビラ、何とも言へず不快な感じのする壁の上の落書、電線にひつかかつてゐる紙屑のやうなもの、――さういふものが彼に何かしら不吉な思ひ出を強請するのだ。(2)
どうですか?この強迫観念じみたもの。お心当たりはございませんか?あんまり私が喋りすぎてしまうとネタバレになりかねないので、そろそろ控えます。
リンク貼っておきます。
③岡本かの子「鶴は病みき」
ふふふ……沼ですよこれは……。麻川荘之介に着目して読んでください、私からは多くは語りません……いや、noteって本来語る場なんでしょうが、今回ばかりはお許しを……ふふふ…………。芥川だいすき人間の秋吉は、涙なくしては読めませんでしたね、ええ!
それではリンクを。
ここまで気持ち悪いくらいに芥川に関係する作品ばかり挙げてきた(言っちゃった)ので、そろそろ趣向を変えてみましょう。
④伊藤整『詩集 雪明りの路』
伊藤整といえば、どのような著作を想像されますか?文学批評でしょうか?それとも小説?今回は、詩集をご紹介致します。(ほんまは「生物祭」が大好きなのですが!)
タイトルにある通り、詩集です。ひとつひとつは短いですが、そんな短い中から伊藤整特有の李の芳香がするのです。酔いそう……!花の香りと女への情、だいたいそんな作品です。たぶん。もっと適切に表現できるのでしょうが、語彙力のない私には限界です。好き。とても。ページ開いただけで花の匂いがする(幻覚)
残念ながらこちら青空文庫にはありません、泣き喚いていいですか?
……と、ここまで小説や詩集についてばかりお話してきましたので、最後は更に趣向を変えてみましょう。
⑤橋本陽介『ナラトロジー入門』
私の聖書!!!!!!!!!!
表紙にある通り、プロップ(なんかフォルマリズムのすごい人)からジュネット(なんか文学理論っぽいすごい人)に至るまでの物語論について、ものっっっっっっそぉぉぉぉぉぉぉぉい分かりやすくかつ概説的に書いてある本です、もう、ほんまに、アホの秋吉でさえスラッスラ読めましたもん、しかもまじで面白いですし、あの、ほんまに、やばい(語彙力)秋吉的もっと早くに出会いたかった本ナンバー1に見事輝いています。拍手。
どうしましょう、とりあえずアマゾンのリンクでも貼っておきましょうか。
あ!!!!勘違いしんといてくださいね、別にこれ買わせる為にnote書いたとかそんなんでもなければ、サクラとかそういう感じのアレでもありませんので!!!!まじで好きなんですよコレ……ほんまに……。
ということで、ひととおり秋吉的推薦図書についてお話致しました。気になるものは見つかりましたか?見つかりませんでしたか。そりゃあ失敬。何せほとんど私の趣味の押し付けになってますもんね……。
しかしまぁようここまで読んでくださいましたね。ありがとうございます。その忍耐力に、盛大なる拍手をお送りしたい。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!!!
番外編 石割透 編『芥川追想』
おまけです。
芥川の死に際して、その周辺の方々が書いた追悼文集みたいなもんです。
芥川の人格やエピソードが詰まっていて、私は好きです。
よろしければ是非。
注
(1)堀辰雄『聖家族』江川書房、昭和7年2月20日、9頁。
(2)前同、61~62頁。
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